内容説明
明治43年、徳川慶喜は72歳となり、東京で余生を過ごしていた。ある日の散歩中、匕首を持って突進してきた男を、警備員が銃殺する。男の懐には「遥光(ようこう)の斬奸状は天下の愚書である」と書かれた半紙が入っていた。巡査部長の小川は、男が慶喜を襲った動機と、「遥光の斬奸状」とは何なのかを探る。しかし数日後、第2の殺人事件が起き……。謎の言葉を巡る連続殺人事件の、驚くべき真実とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
4
歴史上の人物が関わる大胆なミステリー。武士の時代であった江戸から動乱を経て新たな明治という独特の時代背景であればこそのトリックで読みごたえがあった。2018/12/26
辺野錠
2
徳川慶喜襲撃犯が言った「斬奸状」の意味は?と言う謎から始まってそれを追うと共に様々な人が死んでいき実在人物が絡んでいくのが面白いと思った。そのストーリーの根幹には歴史上の出来事があったのも良かった。2020/05/31
ハッピー
2
【図書館】ダ・ヴィンチの新刊情報で気になった初読みの作家さん.明治になって43年.東京市小石川区で暮らす徳川最後の将軍徳川慶喜.中之橋で暴漢に襲われた事件が発生する.男の懐には「揺光の斬奸状は天下の愚書である」と書かれた半紙が入っていた.男が慶喜を襲った動機と「揺光の斬奸状」と小石川署の巡査部長小川が調べていくと驚きの結末に辿り着く!?徳川慶喜の明治の生き様は新鮮でした!2019/09/23
grassbigsky
2
明示末期まで生き延びた徳川慶喜。その慶喜公が関わる殺人事件をテーマとした歴史推理エンターテインメント。事件を捜査する小川巡査部長と警視庁の竹内。捜査の進展がおもしろくて先へ先へと読み進める。終末の謎解きは一気に描かれ、次々と証言があり、事実が解き明かされる。展開の急さにはちょっと無理がある感もするが、最後までおもしろく読めた。徳川慶喜の歴史的評価は様々。日本を戦乱から救った名君か、部下を見殺しにして自分だけが生き延びた最悪の将軍なのか。もう少し慶喜公のことを知りたくなった。2018/10/12
ダイスケ
0
★★☆☆☆2019/01/24
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