光文社文庫<br> 獄門首(ごくもんくび)

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光文社文庫
獄門首(ごくもんくび)

  • 著者名:半村良
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2018/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334745509

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内容説明

流れ稼ぎの夫婦盗賊の子に生まれた余助は、強盗団の大金を横取りしようとした父母が潜伏先で殺されたため、4歳で孤児になった。爾来、寺に引き取られ雛僧になったのを皮切りに、次々に生きる場所と名前を変えていく。未知なる世界で様々な知識を授けられた彼は、やがて、江戸入りした後、豪商や公儀を相手に「大仕事」に取りかかった! 痛快無比の大盗賊伝!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

14
図書館に転がっていた。作者の名前に、ああ懐かしいと思って借りてきた。最初に書かれた「収穫」は、若者だった私の心を妙に刺激した。妖星伝・産霊山秘録・石の血脈などなど、いわゆる伝奇小説を読むのは、本当に楽しみだった。妖星伝の最終巻のイメージは、私の結婚式の前夜の夢の中に出て来たのよね。こんなことを、今ごろになって思い出した(笑)。この本の後書きを読んで知ったのだけど、半村良の書く物語は、未完のものが多いらしい。この本もその一冊。どんな展開になるのかとページをめくって、最後に「未完」の文字。ちょっと残念。2018/07/03

けやき

6
名を変え、職や生き方を変え、生きていく主人公の巳之助(あえて、名はコロコロ変わる)。 あなたはど~なるんだっ! 獄門首でしょう、タイトルなので(僕の考えでは違うけど)。 未完だし。 ある時期から小机衆に入る巳之助。 なんか、最近読んだダン・ブラウンの「天使と悪魔」のイルミナティのように、色んな組織に食い込むのだが…。 巳之さんは、さらに、その上をいく模様だったのだ…。 残念だけど、未完。2010/02/14

山内正

3
山越えの道の付け根の宿から 旅立つ人が通り過ぎて行く 一息入れる十畳敷と名の平場が探した 子の余助に隠れなと木の陰へ 女房は赤い小さな布包みをポトリと落とし上から来た旅人とすれ違う 男が落とし物と声かけ 後から亭主が戻り礼を言い出し 背中の抜身で腹を刺す 苦しくもがく懐を探り金包を 取り出した あったよ金! 母親の声に余助が出てきて 親の姿を見ていた 母親は血の流れた地面を掃き 男を担ぎ二人で奥の崖へ 捨てに 下の街道から離れた農家のような宿へ子が腹痛でと駆け込む 商人が来ないと知らせは明日に 2022/02/17

無印粗品

3
図書館で半村良の未読作品を見つけたので読んでみた。盛り上がってきてこれからというところで(未完)。故人であることを改めて実感してしまった。残念だ。2010/03/09

izumone

2
「すべて辛抱」に比べて,いろいろなエピソードが後で回収されそうな雰囲気が感じられただけに,完結していればなぁと,つい詮ないことを思ってしまう。2018/09/26

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