小学館新書<br> 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)

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小学館新書
子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)

  • 著者名:小宮信夫【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 小学館(2015/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098252602

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内容説明

あなたの防犯常識では子どもを守れない!

「暗い道は危ない」「怪しい人に気をつけて」…と子どもに教えていませんか。そうすると子どもは「明るい道」「普通の人」なら安全と思いこんでしまいます。子どもを狙う犯罪者は、好みの子どもを見つけるために明るい道を好みます。また、身なりも普通です。こういう教え方では、子どもを逆に危険に近づけてしまうのです。避けるべきは「危ない人」ではなく、犯罪が起こりやすい「危ない場所」。危ない人かどうかは外見ではなかなかわかりませんが、危ない場所かどうかは判断する基準があります。それは明るい暗いとは関係ありません。
本書は、日本人で初めてケンブリッジ大学大学院で犯罪学を学んだ防犯のスペシャリストで、「地域安全マップ」の考案者でもある著者が、「危険な場所」を見分けて子どもを犯罪から遠ざける方法をわかりやすく解説します。この本をお読みになれば、普段何気なく子どもを遊ばせている近所の公園や空き地、学校や塾への通学路が危険かどうかがすぐにわかります。
親、祖父母、教師の方々必読の一冊です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

111
{2015年} 犯罪を起こす「人」(犯罪原因論)を見分けることは困難なので、危ない「場所-入りやすく見えにくい」に近寄らないことで、犯罪に巻き込まれるのを防ぐ(犯罪機会論)方向からアプローチ。「暗い道は気をつけなさい」「人通りの少ない道に気をつけなさい」「死角のある場所に気をつけなさい」「知らない人とは話してはいけません」「不審者に気をつけなさい」などは、必ずしも正解ではない。犯罪者は人の多い場所を好みターゲットを物色し、事件発覚後も捕まらないよう用意周到に計画を練っている(バカヤロウ!)。2016/02/07

koke

10
とてもわかりやすく犯罪機会論について説明されていました。犯罪者というとなんとなくおどろおどろしい不審者を思い浮かべますが、実際に子どもに迫る犯罪者は優しく話しかけ騙すわけで、警戒すべきポイントは場所である、というわけです。実効性、実用性の高い考え方だと思いますし、広まって欲しいと感じました。2023/06/13

つんどく

4
子どもを守るのに不審者に気をつけさせればいい、防犯ブザーや護身術を身につければいいと思っている保護者や教育関係者、またはメディア関係者全員が読んだ方がいい本。犯罪を引き起こすのは人よりもまず環境、場を見たり整えたりする事が大事である事を細かく指摘し対策を挙げてくれている。とくにメディア関係者は加害者の卒業文集を読むより先にこれを読め。個々の犯罪の犯人の動機ばかり追っている間に強盗などの凶悪犯罪が増えてきているので、今こそ現場の環境や機会にもっと目を向けて防いでいきたい。オススメ。2023/06/23

okanoue

4
母親の1番の使命は「子どもを守る」こと。子ども自身にも景色を読んで危険を回避することを教えていこう。幼稚園や学校が出す「安全マップ」は、交通安全の視点のみ。教員や地域の大人が、犯罪機会論の視点から地域を見ていく必要があると、つくづく感じた。地域コミュニティが付けてくれた防犯カメラ、学校前の1番人通りの多い交差点にまず付けてたけど、そこより人目につかない嫌な通学路があるから、そこに付けて欲しい。働きかけが必要ですね。2016/03/21

ハパナ

4
防犯をホットスポットという考え方で、避ける若しくは重点的にチェックするという考え方の本です。ポイントはその場所へ出入りのし易さと、人通りの多少に関わらず不審者が目立つかどうか。知らない人についていかない様にとまさしく言っていましたが、簡単な初期接触後に子ども基準で2回目には知っている人になりうるとは、確かに盲点でした。地域のコミニュティで、親子として連動して顔を覚えてもらう。挨拶は積極的に行うなど、基本からやっていこうと思います。2016/02/08

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