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内容説明
あなたの防犯常識では子どもを守れない!
「暗い道は危ない」「怪しい人に気をつけて」…と子どもに教えていませんか。そうすると子どもは「明るい道」「普通の人」なら安全と思いこんでしまいます。子どもを狙う犯罪者は、好みの子どもを見つけるために明るい道を好みます。また、身なりも普通です。こういう教え方では、子どもを逆に危険に近づけてしまうのです。避けるべきは「危ない人」ではなく、犯罪が起こりやすい「危ない場所」。危ない人かどうかは外見ではなかなかわかりませんが、危ない場所かどうかは判断する基準があります。それは明るい暗いとは関係ありません。
本書は、日本人で初めてケンブリッジ大学大学院で犯罪学を学んだ防犯のスペシャリストで、「地域安全マップ」の考案者でもある著者が、「危険な場所」を見分けて子どもを犯罪から遠ざける方法をわかりやすく解説します。この本をお読みになれば、普段何気なく子どもを遊ばせている近所の公園や空き地、学校や塾への通学路が危険かどうかがすぐにわかります。
親、祖父母、教師の方々必読の一冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
111
{2015年} 犯罪を起こす「人」(犯罪原因論)を見分けることは困難なので、危ない「場所-入りやすく見えにくい」に近寄らないことで、犯罪に巻き込まれるのを防ぐ(犯罪機会論)方向からアプローチ。「暗い道は気をつけなさい」「人通りの少ない道に気をつけなさい」「死角のある場所に気をつけなさい」「知らない人とは話してはいけません」「不審者に気をつけなさい」などは、必ずしも正解ではない。犯罪者は人の多い場所を好みターゲットを物色し、事件発覚後も捕まらないよう用意周到に計画を練っている(バカヤロウ!)。2016/02/07
とよぽん
46
犯罪者は元々罪を犯す人ではないだろう。しかし、犯罪被害から身を守るためにはどうすればいいのか? 面識のない人に襲われて命を落とす人もいる。一方、交際相手に殺される人もいる。一寸先は闇だ。本書は、どのような場所と状況で犯罪が起きるのか、具体的にわかりやすく示している。特に、人や場所への警戒心をあまりもたない子どもが犯罪被害にあわないためには、地域安全マップを作成することが効果的とのこと。景色読解力が身に付き、地域や親の当事者意識が犯罪抑止に効果をもたらす。結果、非行防止や学力向上の副次的効果もあるそうだ。2025/04/19
活字の旅遊人
34
なるほど。いたちごっこにはなってしまうだろうが、「犯罪機会論」「景色読解力」ともに納得できるし、日頃気を付けていない、教えていないことだなと思った。著者は学問の人なので、一般向けの本書では敢えてデータをあまり出していないのかな。今までの対策には科学的根拠がないと言うなら、もう少し数字を出したらいいのに。子どもたちが作る「地域安全マップ」はすごくいい取り組みだと思った。大人の職場が居住地から離れているのは、確かに余りいいことではないだろうな。欧米礼賛のきらいがあるのもちょっと気になったが、参考になった。2025/07/21
ひさしぶり
26
暗い道、人通りの少ない道に気をつける、知らない人とは話さない、不審者に気をつける、の声かけは子どもを犯罪から守れるか?ターゲットを定める段階では人通りの多い場所を選び、逃走するのが困難な真っ暗な場所は選ばない。「入りやすく、見えにくい」場所を避ける。高い塀の路地✖️通りに窓が面している○ 危険な6景。オレオレ詐欺以上に言葉巧みな大人に対して人を警戒するより先に場所を知ることが大切なようです。安全マップの作成を推してます。低学年の学習の中にご近所訪問があるのは「地域の目を味方につける」が狙いなのかも。2024/07/23
y.kakizoe
16
『犯罪の動機はあっても、目の前に機会がなけれは実行しない』 『逃げられると感じるから「その場所」で実行する』 言われれば当然のことながら、はっとする。 「その場所」を避けることで我が子を守る。 自分が普段かけている子どもへの注意がいかに的外れだったかを痛感… 遊具に背を向け置かれたベンチの意味、ガードレールの役割、まじで知らないことだらけ。子を持つ全ての親が読むべき一冊。 https://ykakizoeblog.com/blog/children-are-attacked-in-this-place2024/07/28
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