内容説明
郵便物紛失事件の謎に迫る「心を掬う」、検事の矜持を描いた「死命を賭ける」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
430
柚月 裕子は、新作中心に読んでいる作家です。佐方 貞人シリーズ第三作、第二作同様、連作短編集というよりも、読み応えのある中編集でした。全作品とも粒ぞろいですが、特にオススメは、『死命を賭ける-「死命」刑事部編-』&『死命を決する-「死命」公判部編-』です。恩田 陸の解説もGOODでした。本作で佐方 貞人シリーズ全四作、1300頁弱、完読しました。本シリーズを今後も読み続けたいと思います。2019/06/14
キムトモ
182
佐方検事の連作集。検事生命を賭けた仕事の進め方は自分の仕事の在り方も見直させてしまうなぁ〜〜が感想🤔ラストエピソードで検事を辞めて弁護士に転職してしまうのかなぁ〜〜と思いきや…まだまだ検事業務が続きそうです👍このシリーズも発行順に時系列で堪能する事をお勧めします🤲(ノ-_-)ノ~┻━┻いよいよシリーズ最終章へ2020/05/07
金吾
171
○職業倫理について考えさせられました。主人公の姿はあるべき姿でありますが、現実はなかなか難しいのだろうなと思いました。それ故に読みながら爽快感を感じました。面白かったです。「業をおろす」もいい話でした。2021/12/09
どんふぁん
164
2019年2月3日読了。前半の父の話、後半の話、両方とも安心して読めました。実直な佐方さんが裏切るわけないので、両方とも結末は清々しかったです。ハラハラドキドキのどんでん返しを望むのはダメです。佐方さん、たぶんそういうの苦手やと思いますから。2019/02/03
chinayo
142
短編だが、主人公が検事。あくまでも小説なので、この主人公の正義感が溢れる描写は、惚れ惚れするが、今問題となっている被疑者勾留期間が長過ぎる件も現実にはあるなあ。2019/10/17