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内容説明
想像と現実の狭間で、大切な君と出会った。
並木くんの心の中の、大切な存在。その名は「ゴールデンユキコ」。ところがある日、五卯留伝有木子を名乗る少女と出会った。君は僕の想像ですか? 現実ですか?ここにいる僕は――。鮮烈なる才能・宮崎夏次系が描く、新時代ボーイミーツガールストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
60
「運命の女の子を見つけたら、悪魔のような人だった…」。ゴールデンユキコ凶暴につき。軽やかに狂気を放つ幾多の人物に釘付けになっていたら、考えずに飛べ状態で切なさが弾けてまたびっくりした。不思議でリアルな夏次系ワールド全開の恋は、真っ直ぐに捻じれてる感じが甘酸っぱい。心配性でほうれん草に拘る父も、細やかな優しさに溢れたファミチキじいちゃんも大好き。読み終わった後、タイトルを眺めて押し寄せる想いの破壊力が凄い。2020/02/17
Hammer.w
22
どこかにあるシュールな笑い、テレビに出てる関取の名前が「馬ノ骨」がツボでした。登場人物の価値観も飛んでます。シュールなツボ、それが全てでもあります。宮崎夏次系(←漢字忘れてよく検索でなくなる)の作品で本棚がまた暖かくなりました。2021/09/21
Bo-he-mian
13
夏次さんのファンを公言して幾星霜。安易な言葉で説明したくない、と感じる作品についに出会ってしまった。「ゴールデンユキコ」というイマジナリー彼女を心に生きてきた主人公が、ある日「五卯留伝有木子」という現実の少女と出逢い・・・と書いた時に人がイメージするものとは、たぶん相当かけ離れた作品(笑)。シュールな世界に変なキャラ。しかしそこに描かれた心の純度と透明感は独走状態。夏次さんの最高傑作かもしれない。しかし税別900円は高いッスよ小学館さん。いよいよ'90年代の頃の岡崎京子みたいな立ち位置になって来た感が…。2018/08/25
ロア
11
女の子が可愛い。ひたすら可愛い。ただただ可愛い(*´ω`*)よって、大満足2021/07/12
ふりや
11
主人公の高校生・並木登は想像上の理想の女性・ゴールデンユキコの事を想い現実逃避しているが、ある日同じ学校で自分の想像と同じ女性・五卯留伝有木子(ゴールデンユキコ)に出会う。二人の出会いから始まるシュールで切ない青春ボーイ・ミーツ・ガールストーリー。同級生の町山や竹智、登やユキコの家族など、脇には強烈な個性のキャラクターだらけ。果たして、ユキコは実在する人物なのか?登の想いは伝わるのか?宮崎夏次系さんの長編は初めてでしたが、とても素晴らしい作品で、読み終わった後にタイトルを見返して余韻に浸りました。2020/07/31