内容説明
第58回メフィスト賞受賞作。小説投稿サイトでトップ10にランクインしたおれは「死にたい」と思うことで、自分の書いた小説世界に入れることに気がついた。小説の通り黒騎士に愛する姫の母が殺され、大冒険の旅に……♪ってボケェ!! 作者(おれ)が姫(きみ)を不幸にし主人公(おれ)が救う自己満足。書き直さな! 現実でも異世界でも全員が幸せになる方法を探すんや! あれ、何これ。「作者への挑戦状」って……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
83
わー!何これー!めっちゃ面白いやん!第58回メフィスト賞受賞作。なんなんコレ?小説投稿サイトでトップ10入りした、おれが主人公。このおれが関西弁で語りまくるんやけどそれが気持ち良くて面白い!私が関西弁ってのもあるけどこのノリめっちゃ好き♪すっごいスラスラ読みやすい!でもこのノリがあかん人もいるやろうなぁ。面白いだけじゃなく後半めっちゃ感動してボロボロ泣いてしまった。感想を書くのが難しい作品で読んでもらわんとこの良さはわからへんと思う。終わり方もめちゃくちゃいい!壮大なスケールの深い愛を感じる作品♡2021/03/30
三代目けんこと
80
「面白ければ何でもあり!」の第58回メフィスト賞受賞作。読みながら自分の頭から煙が出てきた…。メフィスト賞にも程がある、って感じの一冊でした(笑)。さすがメフィスト賞、尖ってますなぁ~。2021/10/03
papako
69
なんか新鮮な読書体験でした。ラノベっぽいような、違うような。構成が独特で、こういうのがメタって言うんですねー。途中まではしっかりついていけてましたが、途中からは『?』が浮いてしまいました。それでも関西弁がいい感じで、無事に読了。しっかり楽しみました。理解できたとは思えませんが、新鮮さを楽しめました。『メタもる者』って言葉が気に入りました。こういう出会い、いいですね。2018/09/23
さばかん
62
これまた奇抜な作品を選んだなぁメフィスト賞。 もう何が現実で何が小説で何が異世界なのか分かんねえよこれ。 関西弁なのはいいとしても平仮名ばかりで読みにくいよこれ。でも関西弁だと平仮名になっちゃうのか。 まぁなんか最後までよく分かんなかったけど、面白かった。ような気がする。2018/11/09
masa
61
いや、あのな。例えばやで、例えばの話やけどな。今、生きている世界は物語で、君は俺の物語の生んだキャラクターやとする。これって荒唐無稽に思えるかもしれんけどな、実際のところ多かれ少なかれ人はモノを自分の観たいように都合よく観てるやろ。つまり俺から観た君は君から観た君とも、他の誰かから観た君とも違っていて、それってつまり俺の物語の中だけの君ってことやんか。これは君の立場から観た俺だって同じことや。つまり主観って物語で、日々紡いでる。読者は自分。ほんまに読みたいのは盛り上げるための不幸のない何の変哲もない物語。2021/07/31