講談社+α文庫<br> YKK秘録

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講談社+α文庫
YKK秘録

  • 著者名:山崎拓【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 特価 ¥398(本体¥362)
  • 講談社(2018/08発売)
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  • ISBN:9784065129395

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内容説明

安倍政治は終わった! かつて自民党は自由闊達に腹蔵なき議論が行われ、権力闘争を恐れなかった。それがまた、日本の成長の原動力となりえた。しかし昨今では「忖度党」に成り下がった。当選したい、党の支援が欲しいだけの議員が執行部の言いなりとなり、政治の活力は失われた。現状を危惧する老政治家が、命を賭して最後に問う「この国のかたち」。文庫化記念特別対談、故・加藤紘一氏への弔辞を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nishiyan

9
単行本版を以前に読了。著者が書き残した手帳を元に90年から00年にかけての政局を事細かに記している。改めて読んでみると、政治改革に揺れた自民党の混乱ぶりと、そこで果たした小沢一郎氏の役割の大きさに驚いた。93年の衆院選敗北直後に自民党政権維持のために細川首班を考えていた小泉純一郎氏。政局勘の鋭さには圧巻である。総理総裁に最も近い位置にいた加藤紘一氏が沈む中で、小泉氏はその座を手に入れる。違いはここにあるのかもしれない。文庫版では小沢氏との対談が収録。噛み合うようで噛み合わっていない対談は必読である。2018/09/26

代理

4
めっちゃくちゃ面白い!! 刺さる層は狭そうだけど、90~00年代の政治にちょっとでも興味あったなら絶対に読んだほうが良い。武部のアキレス腱は腹抱えて笑った。そんな彼の『一緒に討ち死にしよう!』宣言がぐっと来る。合間に入る「カラオケ評」が良い。たくさん歌う加藤と、そんなに歌わない小泉の対比。山崎拓のイメージ良くなかったけど、これ読んでちょっと変わった。こういう本を書けるのはトリオの中で山崎だけだし、彼こそが書くべき内容だと思う。振り返ると全てが予兆と奇跡のように思える3名の友情譚。2019/11/14

tacacuro

4
著者の初入閣から、YKKの誕生、そして2003年の「事実上の終焉」までの政治史が、衆議院手帖に記された「首相をはじめ閣僚らと交わした会話、相手の様子」や「秘密会合の場所から、会話や態度に感じられる思惑まで」の「秘録」を基に詳細に語られる。昨日の友は今日の敵。すごい迫力。せっかく記録として残そうとするのなら、日記はできるだけ詳細に書かなきゃ。2018/10/15

いちはやきみやび

3
自身の日記に基づき、いつどこで誰と会って何を話したかを簡潔かつ明瞭に記述している一方、自身の醜聞については一言も触れられずじまい。政局と同じくらいの詳しさと熱量で醜聞について記述してほしかったところ。2025/07/23

トロント

3
YKKの一角として90年代に活躍した国対委員長時代や政調会長時代は政策決定の内幕の記述が細かく興味深かった。しかし幹事長・副総裁を務めた小泉政権期の記述に関しては例の女性スキャンダルに関して一切触れないのでまるで小泉改革が受け入れられなかったから森元首相にすら幹事長辞任を要求されたり自身が総選挙で落選した様な不自然な記述となってしまいこの時期における一次資料としての価値は低いのが残念であった。

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