YKK秘録

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YKK秘録

  • 著者名:山崎拓【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2018/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784065129395

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内容説明

安倍政治は終わった! かつて自民党は自由闊達に腹蔵なき議論が行われ、権力闘争を恐れなかった。それがまた、日本の成長の原動力となりえた。しかし昨今では「忖度党」に成り下がった。当選したい、党の支援が欲しいだけの議員が執行部の言いなりとなり、政治の活力は失われた。現状を危惧する老政治家が、命を賭して最後に問う「この国のかたち」。文庫化記念特別対談、故・加藤紘一氏への弔辞を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nishiyan

9
単行本版を以前に読了。著者が書き残した手帳を元に90年から00年にかけての政局を事細かに記している。改めて読んでみると、政治改革に揺れた自民党の混乱ぶりと、そこで果たした小沢一郎氏の役割の大きさに驚いた。93年の衆院選敗北直後に自民党政権維持のために細川首班を考えていた小泉純一郎氏。政局勘の鋭さには圧巻である。総理総裁に最も近い位置にいた加藤紘一氏が沈む中で、小泉氏はその座を手に入れる。違いはここにあるのかもしれない。文庫版では小沢氏との対談が収録。噛み合うようで噛み合わっていない対談は必読である。2018/09/26

代理

4
めっちゃくちゃ面白い!! 刺さる層は狭そうだけど、90~00年代の政治にちょっとでも興味あったなら絶対に読んだほうが良い。武部のアキレス腱は腹抱えて笑った。そんな彼の『一緒に討ち死にしよう!』宣言がぐっと来る。合間に入る「カラオケ評」が良い。たくさん歌う加藤と、そんなに歌わない小泉の対比。山崎拓のイメージ良くなかったけど、これ読んでちょっと変わった。こういう本を書けるのはトリオの中で山崎だけだし、彼こそが書くべき内容だと思う。振り返ると全てが予兆と奇跡のように思える3名の友情譚。2019/11/14

tacacuro

4
著者の初入閣から、YKKの誕生、そして2003年の「事実上の終焉」までの政治史が、衆議院手帖に記された「首相をはじめ閣僚らと交わした会話、相手の様子」や「秘密会合の場所から、会話や態度に感じられる思惑まで」の「秘録」を基に詳細に語られる。昨日の友は今日の敵。すごい迫力。せっかく記録として残そうとするのなら、日記はできるだけ詳細に書かなきゃ。2018/10/15

わび

3
YKKの結成から小泉一強に至るまでを、当事者の一人であった山崎拓が振り返った回顧録。著者が手帳に残した記録を元としていることもあって淡々とした記述が多く、物語的な面白みは余りない。しかし、山崎の政財界における人脈や防衛族のドンとしての役回り、YKKの間の微妙な関係など興味深く読めるところは多い。加藤も山崎も勝負所で自滅して首相への道を閉ざされてしまったが、小泉の政局勘の鋭さは本著でも光っている。90年代政治史は経世会中心に語られがちであるが、そうした見方を相対化するためのものとして読むことも可能である。2019/03/19

ゆきまさくん

3
文庫本で再読。冒頭に小沢一郎衆議院議員との対談を追記。こまめにメモを記録していた山崎氏のマメさと几帳面さを改めて実感。やはり中心は「加藤の乱」の章だろう。2018/09/29

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