交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

個数:1
紙書籍版価格
¥2,750
  • 電子書籍
  • Reader

交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

  • ISBN:9784140817513

ファイル: /

内容説明

いま人類史研究は飛躍的進歩を遂げつつある。その起爆剤となっているのが古代DNA革命だ。2010年ごろより、古代の骨から抽出した全ゲノムデータ解析による新発見ラッシュが続いている。
これまでの考古学や人類学の定説を次々に打ち砕き、人類の新たな歴史を浮かび上がらせているのだ。旧人類と交雑をくり返してきたホモ・サピエンスの進化の道すじや、私たちの遺伝子の中に息づく大昔の“ゴースト” の存在など、「人類」そのものの捉え方を根底からくつがえす衝撃の事実が明らかになりつつある。
世界におけるヒト古代DNAの半数以上を解析・発表してきたパイオニアが、初めて最新の成果をダイナミックに提示し、“新サピエンス史” の幕開けを告げる記念碑的名著。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

40
人類は古代からグローバル。それは、大量移住により交雑してきたからだ。絶滅した種族のDNAも集団内に残るので、DNAの分析から人類史が科学的に解明できるようになった。身体的特徴や言語、宗教、文化の他にDNAの区分が明らかにされつつある。医療面では遺伝由来の疾病対策に資することが期待されているが、民族の神話や伝説の棄損、現実社会への影響が危惧されている。人類の進歩は移動という獣性によって生じてきたが、それを文化交流という徳性により制御したり、置き換えたりすることができるかという新たな問いに向き合うことになる。2025/07/15

かんやん

36
古代ゲノムの解析手法の革新は、考古学や言語学、自然人類学の定説を覆し、論争に決着をつける。旧人類との交雑の確認ばかりではない。アメリカ先住民は遺伝的に東アジア人より北ヨーロッパ人とより近い。常識に反するが、そこから両者を仲介した過去のゴースト集団(古代北ユーラシア人)を推測する。そして、実際に発見されるのだ。ダイナミックな移住と交雑の痕跡が歴史を書き直す。西洋の先住狩猟民族と交雑した中東からの農耕集団は、やがて(5000年前以降)ステップの牧畜民に置き換わる。ストーンヘンジなどの巨石文化を残した人々は→2019/05/05

翔亀

32
【始原へ58】沖縄ものを読み続け、日本列島の人類の始原に思いを至らせ本書へ。DNA分析による人類史解明の驚くべき成果だ。私が理解していた人類史の常識は、人類共通の祖先はアフリカにいた、ということだ。ミトコンドリアDNAにより証明され、アフリカのイブ(=人類)が全世界に拡散した。しかしこれはあくまでゲノムのごく一部(20万分の1)のミトコンドリアDNAのはなし。今や、人間の全ゲノムが解読され、古代の人骨の全ゲノムが分析されて次々に人類史の新発見がされている、という。現在進行形のこの革命の全体像を、その↓2021/11/14

那由田 忠

24
外部からの侵入集団があると、男が次々と女に子供を産ませて交雑が進む。こうした歴史がDNAに痕を残すので、古代DNAとの比較分析により、集団の移動・交雑状況・人口規模まで明らかになる。考古学的事実と照合すれば、文化移動か人の移動か征服なのかもわかる。古代人骨からの抽出や多くのDNA収集で、客観的に古代人類の行動が解明されてしまうのだ。日本人は歴史が新しくて分析が遅れているが、南と北から入った人達の交雑の経緯がいずれ明らかになるだろう。固定化した人種の存在しないことが理解できる、とても刺激的な本である。2019/09/25

haruka

20
過去の地球には想像以上に多様な人類がいた。ゴースト集団と呼ばれる、まだ発見されていないがDNA的に存在が予測されている超旧人類(宇宙でいうところのヒモのようなやつ)。私たちはネアンデルタール人ともデニソワ人とも交雑し、その長所をもらって寒さと高地に適応し生き延びた。系統樹が見たいなどと考えていたことが馬鹿らしいほど、人類は複雑に交雑し、奪い合い、別れてはまた交わり。激しく移動し時には一気に消え去ってを繰り返してきたのだ。結局進化なんて偶然の結果でしかない。自分は自分の幸せだけ考えて短い人生を生きよう。2022/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13028970
  • ご注意事項

最近チェックした商品