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内容説明
どうすれば問題なく“指導”ができるのか?
職場で相手より優位な立場にあることを利用して行ういじめ・嫌がらせ、パワーハラスメント(パワハラ)が職場で大きな問題となっています。
厚生労働者は「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」を開催し、2018年3月、報告書をまとめました。今後、ガイドラインの策定などを通じて国の規制が強化されることが予想され、企業はいっそうの対策を迫られます。
何がパワハラで、何がパワハラでないのか? どうすればパワハラにならず、部下を指導できるのか? 言葉遣いや仕草の注意点、適切なコミュニケーションの取り方などを実践的に紹介。
厚生労働省・パワハラ防止対策検討会の報告書や最近の裁判例など最新の状況を踏まえ、ケーススタディも豊富に入れて、企業現場の実態に基づいて解説します。LGBT(性的マイノリティー)への配慮など、職場で問題となる様々なハラスメントへの対応も取り上げます。
著者は「パワーハラスメント」という言葉を生み出し、厚生労働省・パワハラ防止対策検討会の委員もつとめた第一人者。豊富なコンサルティング経験をもとに、職場の実態に即した解説を行います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayak-gohan
24
今や職場では当たり前の言葉として使われているパワーハラスメント。筆者・岡田康子さんはそのパワーハラスメントという言葉を最初に使った人である。管理職として、産業カウンセラーとして、パワハラに関する本を一冊はきちんと読んでおきたいと思っていたが、折角読むなら元祖ともいうべき人の著述を選んだ。パワハラが社会問題化している現状、パワハラ裁判例、パワハラの定義、職場での様々なハラスメント、パワハラと「指導」との境目、パワハラへの対処法、パワハラにならないコミュニケーションといった事柄がコンパクトにまとめられている。2019/12/24
ふたば✧早食い大王、退位するんだ
5
パワハラを、実際の事件をモデルにした例を挙げて説明している。モデルとなった事件を挙げて、裁判結果まで提示するなら、実例で全部説明しても良かったのではないだろうか。 パワハラはあってはならない。それは大前提として、それでも、今のオジサンサラリーマンは生き難い世の中になったように思う。もちろん、「大人なんだから、世の中上手く渡っていく方法、知っているんでしょ?だったら、少し若者に配慮してあげなよ。」って言う理屈もわかる。けど、オジサンたちの気持ちが少し置き去りになっている気がする。2018/09/07
aochama
3
パワーハラスメントについて、裁判例や考え方、対応策がコンパクトにまとまっていて分かりやすい。過剰反応への対応もできそうです。正しい知識の理解は大事ですね。一読の価値あります。2019/05/15
アステア
2
メモ/パワハラという言葉が独り歩きをし、誤解を生んでいることがあります。処遇や業務上の不平不満を上司に直接伝えようとせずに、パワハラという言葉に変えることで、上司をコントロールしようとしている場合も少なからず存在します/ハラスメントを受けた人に共通する感覚があります。それは「侮辱された」という感覚です。その言動によって「自分がペシャンコにされたような気持ち」「踏みつけられたような気分になった」と言います。言い換えれば、人としての尊厳を踏みにじられた気持ちになる、ということになります2023/04/19
ぐんまくん。
2
パワハラの名付け親による著書。パワハラに至るプロセス、ならないためにどうしたらいいか、という内容。上司である人は目を通したほうがいいと思った。2019/12/19