内容説明
「ああ、終わった……」と思っても、あなたは絶対終わらない。
とくに何かあったわけでもないのに、モヤモヤしたり、イライラすることはありませんか?
世界三大心理療法家のアルバート・エリスが落ち込んだときや、悩んでいるときに、自分で立ち直るためのメソッドを教えてくれます。
・不安な動揺に負けない「壊れにくい自分」のつくる
・「思い込み」は、自分に反論し打破する
・人間関係に悩んだときは「タイムアウト法」が効く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
41
人には、人間として生まれつき建設的で創造的な性質がありる。ジャン・ピアジェ、ジョージ・ケリー、マイケル・マホーニーその他著名な心理学者達が示したように、人は、人生において直面する様々な問題に対して、建設的に対処していく「強さ」を生まれつきもっているのだ。もしそうでなかったら、毒物を食べてしまい、混雑した通りを安全に通り抜けることもできず、不道徳な人々にいつまでも搾取され、犠牲にされてしまっている。あなたは用心深く多くの問題に対応していますし、どのように解決すべきかも考えているはずだ。2021/06/01
まーさん
17
表紙のおばあ様のお顔が気にいって購入してしまいました。世界3大心理療法家がフロイト、ロジャースとこの著者アルバート・エリスさんということを初めて知った次第。以前読んだ双極性障害の本にこの療法は記述されていたのでした。悩んでいるときは、前向きになれる内容です。2019/09/26
haruka
13
認知行動療法の基礎を築いたエリス博士。絶対成功すべきとは思わないで、成功すればいいな、でも失敗しても私自身の価値は変わらないし幸せに生きられると思ってねと。 自分の非合理的で自滅的な動揺に対して合理的に反論し、一般化や神聖化を避ける。仏教、森田療法、自己肯定感、それらと網の目でつながっていると感じた。物事をあらゆる側面から見て自分の中でも議論し、合理的かつ柔軟に考える人をイメージしたら、確かに生きやすそう、有能そうである。この療法の真逆を行くような昭和日本の教育って、自殺製造教育だったんだな・・2021/03/25
チャー
10
困難にぶつかったときや気持ちの落ち込みを感じた時に考え方を変えるヒントが記された本。ネガティブな感情で頭がいっぱいになっているときは自分自身が瞬間的に感じた思いが引き起こしておりそこには非論理的な思い込みが生じている。論理立てて事象を整理することで、決して1つの出来事で全てが暗転してしまうわけではないという視点に気づき自分を立て直すことができる。自分の感情は自分で生み出しているという見方は、逆に悪い感情を自分で否定することもできることを示唆する。自身を追い込み過ぎずにそれもありだと認めることが大切。2021/08/11
冬佳彰
7
まあ、俺の傾向として仕事や生活上のアレコレで、心が弱っているときに、こうした本を買うんだな。論理療法について記述した本である。自分の「非合理的な思い込み」を論理的に正してゆくことで、感情、行動、思考を変えようという内容。その方法に関しても丁寧に記載されている。というか、いささか繰り返しが多い感もあるが、これは訳者の方も言われているように、多面的かつ具体的に指南するための方便と受け取るべきなのかもしれない。会社のデスクに入れておいて、無駄に動揺しそうな場合に「クールダウン」するための本として使うのもありか?2019/01/26