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内容説明
ジョン・ケネス・ガルブレイスは我が国で人気の高い「異端派」経済学者である。彼が亡くなった2006年から何年も経たない間に、リーマンショックをはじめとした経済危機が相次ぎ、正統派経済学を批判し続けた彼の足跡が改めて注目を集めている。
ガルブレイスは既成の「通念」(「制度的真実」)にとらわれることなく、まず現実を直視し、その現実の分析ないし理解に必要と考える場合、自ら新しい概念を創造した点にユニークさと魅力がある。
『アメリカの資本主義』では「拮抗力」、『ゆたかな社会』では「依存効果」、『新しい産業国家』では「テクノストラクチュア」の析出というように、彼の概念は正統派経済学の狭い理論枠組を超えて、時代を鮮やかに切り取っていった。異端たるゆえんである。
一方、こうした彼への関心の高まりにもかかわらず、評伝の類はこれまでほとんど存在しなかった。本書は20世紀経済学を俯瞰しながら、ガルブレイスの思想と行動を位置づけた稀有の評伝になる。資本主義にガルブレイスはいかに向き合ったのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
好奇心の横断歩道を渡る!
2
ガルブレイスの主張を、ほかの主張と比べつつ話が進む感じ。色々考えるきっかけが詰まっていた。「依存効果」の話で、GDPという指標に頼りすぎるのもまずいな、とか。ポスト・ケインジアン(やMMTer)御用達のSFCモデル、細かいことを言えば無数の形があるだろうけど、どんな使われ方してるのか、本気で勉強してみようかな。迷う。ウェブ上には、日本語だと良い資料が少ない。///ガルブレイスは、制度派と呼べばいいのか、制度学派と呼ぶべきなのか、それとも?まぁ、大事なのは派閥ではないけど。2022/02/03




