東欧サッカークロニクル

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

東欧サッカークロニクル

  • 著者名:長束恭行
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • カンゼン(2018/08発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862554680

ファイル: /

内容説明

祝! 2019年度「ミズノスポーツライター賞優秀賞」受賞!

クロアチアからアイスランドまで、東欧を中心に16の国と地域を巡った渾身のルポルタージュ。
最後の魔境、旧共産圏の知られざるサッカー世界を体当たり取材。

史上最凶のフーリガンと恐れられるBBBと往く遠征随行記など東欧を中心に10年以上にわたって取材を続けてきたジャーナリストが、
旧共産圏に渦巻くサッカーの熱源を体当たり取材と迫真の写真で解き明かす、渾身のルポルタージュ。

戦争、民族問題で分断され、相容れない国家、民族、サポーターはなぜ、病的なまでにサッカーを愛し続けているのか?
否、だからこそ彼らはサッカーにすべてを注ぎ続けるのか?

権力闘争に揺れるクロアチア、オシムが涙したボスニアのW杯初出場、“十字軍ジョージアの躍進、
ウクライナ政変直後の緊迫のダービー、キプロスに横たわる分断の影、ギリシャが挑む「債権者ダービー」など、
知られざる世界を巡る壮大な見聞録がここに完成。



【CONTENTS】
権力闘争に揺れるクロアチア、私物化されたディナモ/「 5・13」の検証と報告─暴動事件の真実/
謎の地域、沿ドニエストルへ/多文化地域ヴォイヴォディナが誇る、永遠なるセルビアの3番手/
欧州への入口、ラトビア。日本人選手たちとの共生/奇跡のEURO2012出場を目指す“十字軍ジョージアの未来/
オシムの目に涙。ボスニア、4度目の正直でW杯初出場/ボスニア敗退。現実になったオシムの危惧/
バスケ大国リトアニアにサッカー文化は根付くのか/英雄ザホヴィッチ率いるスロベニアの強豪、マリボル/
ウクライナ政変直後。ナショナルダービーの高揚/サポーター同士の協定とは? ポーランド独自の応援文化/
政治に振り回されるコソボ・サッカーの悲劇/日本人と名物会長が牽引するIT国家エストニアのサッカー界/
小国サッカー界の優等生アイスランド成長の軌跡/移民との融合が鍵を握るフィンランド・サッカーの未来/
ギリシャが挑む「債権者ダービー」/8年前の奇跡は再び起きるのか/
地中海に浮かぶ神秘の島 キプロスに横たわる分断の影……,etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 零細企業営業

30
著者が自身の眼で見て来た東欧、北欧のサッカーのルポ。知ってる選手、チームは一部のみ。殆どが知らない名前が出て来た。東欧のサッカーを通して民族問題の事も書かれていて中々の読み応え。特にフーリガンと呼ばれている人達とアウェー観戦に行ったルポは秀逸だったが、その辺りの地理と歴史には無知なので、ある程度学んだ後にまた読みたい。多分、もっと面白くなると思う。2020/07/09

neputa

25
先のワールドカップで活躍したクロアチアを筆頭に、東欧を中心にヨーロッパ16カ国についてサッカーを通じて伝える貴重なルポタージュ。 日本ではあまり報じられることの少ない東ヨーロッパ。実際に足を運び取材した著者が綴る文章からは、複雑な国情や、他と変わらないサッカー熱が伝わってくる。 国境や民族や言語の壁を超えて、同じルールのもとひとつのボールでみんなが一体となれるサッカーは、あらためて素晴らしいと感じることができる一冊だった。2018/07/20

24
えてして「世界基準」とひと括りにしてしまいがちだが、サッカー文化は国や地域で細かな違いがある。きっと日本の"プレースタイル"も、正解ではないが間違いでもないのだろう▼「名選手、名監督にあらず」は勝負事の運もあるので仕方ない。しかし「名選手、名フロント(or政治家)にあらず」は人間の暗部を見せられるようで、かなり辛いものがある▼「沿ドニエストル」という地域は聞いたことがなかったし、キプロスが分裂している現状も日本からは知りづらい。東欧を学ぶ上でも貴重なルポルタージュです。2019/03/10

アキ

20
クロアチア・ザグレブに魅了され、銀行員を辞め現地に住んで10年の著者の東欧サッカー観戦記。モルドバ・キプロス・コソボなど小国のサッカー事情が興味深い。欧州最貧国モルドバにFIFAも最高級と認めたスタジアムがあり、しかも独立を目指している地域がある。クロアチアからフーリガンたちと1泊5日の応援ツアーに行く観戦記がすさまじい。国境を超えるのに賄賂は当然、試合前日に売春婦や麻薬を斡旋する警官は腐敗しまくり。バルト3国では日本人プレーヤーが西欧リーグへの玄関口と見なして活躍している。日本人のチャレンジ精神に敬服。2018/07/24

KF

18
面白かった。西欧や南米でなく東欧と北欧。多くの国が紹介されているが中でも沿ドニエストルという名前も聞いたことない、世界でも殆ど承認されてない国へ一泊五日の観戦ツアーに参加する話は、作り話でもこんなに面白く書けないだろ、って程面白かった。そんな国にも日本人選手が⁉︎という驚きや、オシムやクゼとかの懐かしい名前も。競技としてはラグビーの方が好きだがグローバルって点ではサッカーには全く及ばない。かと言って欧州全土でサッカーが一番ではなくバスケだったりホッケーだったりハンドだったり。多様性、個性にも感心した。2020/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12817924
  • ご注意事項