内容説明
年神の宿る「門松」、人の身代わりとなり罪穢れを背負う「人形」、悪霊・災厄を祓う「団扇」、異界をのぞき見る「鏡」など、人々の生活に密着している道具には、神秘的な機能や役割が与えられていることが少なくありません。本書では、人間の生活を支えてきた、さまざまな道具の神秘的なエピソードを紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫
10
古来から使われてきた様々な道具が持つ神秘的な力を解説した本。様々な道具に関する民話や言い伝えなども知れる。自然の中のありとあらゆるものに神の力を感じてきた日本人は、同じくあらゆる道具にその力を込めて使ってきた。悪言い方をすれば「鰯の頭も信心から」の集大成。2016/07/17
シャル
4
神秘の道具であり、神秘な道具であり、道具の神秘でもある一冊。位牌や神輿といった祭具から、団扇や箸などの現代でも普通に使われている日用品まで、それぞれ道具の持つ神秘性や呪術性を、神話や信仰、妖怪変化などのちょっとしたエピソードと共に紹介していく。このシリーズらしく派手さはないが手堅くまとまっており、まさに、どこにでも神の宿る信じていた日本人の考えを体現するかのような本である。道具の見方が変わる!というほど劇的ではないが、それぞれの道具の裏側にある昔の人々の考え方などについてはささやかな興味の入り口となる。2013/05/14
とら
0
いわゆるマジックアイテムは取り扱っていない。むしろ、民具にまつわる習俗や、そこに秘められた呪力の原理についてソフトに解説した、準民俗学事典というような内容かと思う。 この手のものに強い興味があるなら、けっこう面白い読めてしまうけど、どうしても基本原理が同じだから、説明が繰り返しになり、続けて読んでいると飽きる部分もある。 だいたいの器物は網羅していると思われる。しかし「皿」のように、なぜか抜け落ちているものもあった。2013/07/31
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