内容説明
子どもはそれぞれに得意なこと、不得意なことをもっています。そのひとつひとつが子どもの個性です。短所にみえる部分も、見方を変えれば長所として評価できる場合があります。また、親にもそれぞれ個性があります。育て方も、子どもと親の個性に応じていろいろなやり方があってよいのです。「すべての親、すべての先生たちが大切にしてもらいたいこと」を人気児童精神医が41のメッセージで伝える子育てエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
55
新刊ですが古風な雰囲気のする子育て本(でも内容は現代育児の沿っている!)で、何だかホッと安心します^^にじいろ子育て=十人十色=子どもの多様性。育児書にある画一的なやり方に一石を投じるような内容で、スマホ育児やおむつ問題やいちいちオシッコ行く連絡(笑)、〜してくれるという言い方、本気度の高い叱り方、挨拶って本当に基本?など「ああそっかあ…」とストンと腹落ちすることが多々。こうしろという押し付けじゃなくて、こうなってる・思ってる場合もあるからこうしてみたら?というアプローチに気付かせてもらえます。2018/10/28
ふじ
19
精神科医の新聞連載コラム。もっと楽しく子育てを…と言う割にはプレッシャーを感じる言葉もあった^^;過干渉と過保護の違いが、私が思うのと違った。過保護はどんどんしていい、とあったが、私は嫌なものだったけどな……。2019/02/22
tellme0112
9
読みやすかった。イライラしたときに思い出したい言葉たちがいっぱい。時間を忘れちゃう子はすごい集中力を持っている、とか、そうそう。遊びの目的は仲良くより楽しく、とか。2020/02/24
luckyair
6
この本を読むと、現代社会で形作られた規範やがいかに個性を不要なものとしているものかがよくわかる。そういう見方を変えてくれる、心地の良いのよい本。○一流の専門性を獲得している人たちは、時間を気にせず一心不乱に取り組んだという経験が必ずある。自分で納得のいくまで考え、試行錯誤しながら目標を達成するそのプロセスが成長には欠かせない。時間を守ることは確かに大事だが、時間を重視し過ぎると専門性を極める才能の芽を摘んでしまう可能性もある。○「挨拶が基本」とは限らない。苦手な人だっているし、これは古い価値観かも。★★★2023/01/07
うめぼし
5
子育て世代が半分くらいのマンションに住んでいる エレベーターや廊下など、自分たちのこどもが話し出すとそれぞれの親が「静かにしようね」「走らない」などの声が聞こえる この本に記載されていたように親は本気で思って言っているのではなく、「注意はしていますよ」とアピールしているのである ドキッとした こどもはのびのび育てたい 2022/12/25