内容説明
「にっぽん丸 小笠原・硫黄島クルーズ」(2014年5月25日~30日)で3回にわたって行われた青山繁晴氏の講演「海から祖国が甦る」。
第二次世界大戦末期、アメリカ軍との激戦の末に占領され、返還後は立ち入り禁止となっている硫黄島。
この島には今も、1万1千人以上の兵士の方々のご遺骨が取り残されたままである。
2006年、正式な許可を得て、硫黄島を訪れた経験を持つ青山氏は、この事実と問題解決を様々な場で訴えてきた。
この3回にわたる魂の講演をすべて採録し、さらに航海の模様と硫黄島の姿を32ページのカラー口絵写真で紹介したベストセラー『死ぬ理由、生きる理由』を新書化。
新書化にあたっては、95ページに及ぶ新原稿「この書が新書として再生する朝は、こころの晴れ間です」を加筆。
また、新たな写真を掲載した「硫黄島再訪、再々訪、再々々訪」を収録。ぼくらに「生と死」の在り方を突き付けたあの名著が甦る。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
122
2018/7/9 Amazonより届く。 2018/7/17〜7/21 「死ぬ理由、生きる理由」を新書化にあたり改題。青山さんが取り組んでおられる硫黄島の問題に関する顛末が詳しく書かれている。日本人の特徴である、「水に流す」、「臭いものには蓋」という精神構造が悪い方に出ている一つであろう。情報操作を行なっているマスコミは一般国民うをバカにしてるんだろうなぁ。事実を事実として報道してほしい。判断はそれぞれで行うので。そのためにも我々には教養が必要になるだろう。2018/07/21
さきん
25
スピリチュアルな内容に距離を置き、死生観、国家観に個人差があることを理解した上で読む範囲、硫黄島の戦死者埋葬や沖縄戦のひめゆり学徒隊以外8隊の国民への周知を歴史教育という形で進めた方が良いとは思った。憲法2項問題に対し、3項を加える改憲方法は、たしかに論理だっているとは思ったが、解釈の幅をさらに大きく与えてしまうという点で自衛権を発動できる状態にするなら、2項撤廃が一番シンプルで良いと思った。2020/02/15
roatsu
24
講演録だからこそ整った文章にはない切々とした生の言葉の迫力に満ちている。硫黄島から未だ還れぬ数多英霊の御遺骨を何としても本土へと奮闘する青山さんの真摯な思いと果敢な行動には日本人として心から敬意を表する。新規収録の後書きを含め、本書の内容は全てが必読と言えるが、中でも生還将兵の一人である金井啓さんが取材に訪れた青山さんの問いに放った「その通り!どこが悪者なんだ!お前らのために戦ったんだっ!」という血を吐くような叫びは深く胸を抉った。戦後日本の無責任で自堕落な歩みを見るにつけ情けなく申し訳ない限りである。2018/07/19
謙信公
22
2014年5月に行われた「にっぽん丸・硫黄島クルーズ」での著者講演の採録+新書化追補。硫黄島の戦いでは2万人の日本兵が戦死した。徴兵された普通の庶民だ。彼らが私利私欲を捨てて米軍をくい止め、本土空襲を遅らせた。これら英霊が米軍によって造られた滑走路の下に取り残されているという。毎年3月半ばの合同慰霊祭は、米国側遺族は国費での参加だが日本側は私費だそうだ。「祖国を守ると信じて戦ったのに、どうしてそういう扱いを受けているのだ!」という指摘に胸が痛む。追補の憲法改正案9条3項追加に反対できる者がいるのだろうか?2020/10/07
今日のホームラン
13
この本を読むまで硫黄島のことは知らなかった。日本人として知ることが出来、本当によかった。 尊敬する青山さんがそっと語りかけてくれているような調子で語られていてとても聞き心地がよかった。 硫黄島で祖国の為に戦った人たちの想いに耳を傾けることによって、祖国の在り方、個人としての生き方を考えさせらる。2018/07/16




