内容説明
「命令通りの作業をやるしかない」「偉い人は失敗の責任をとりません」……もしかしたら、最後の証言になるのではないか。戦後70年を経て、戦争体験者が世を去るなか、元海軍兵のリアルな記憶。「戦争にイエスかノーか、あとは自分で決めてください」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
64
戦争。二度としてはならないし、百害あって一利なしという気持ちは持っていたけど、やはり未経験だからかどこか遠い感覚で… でも、元海軍兵の著者のにわかには信じがたい凄まじい経験を知り、平和ボケしてる自分がとても恥ずかしくなった。当事者が命を削って発する「遺言」、私達若い世代がしかと受け止めなければならない。語り部の講演動画を拝見すると、血管切れるんじゃ…と思わず心配になる勢いで話されていて鬼気迫るものがあるけど、普段はよく笑う好々爺だそう。かなりご高齢だけど、貴重な生き証人としてこれからもお元気でいて欲しい。2018/11/01
小太郎
16
真珠湾、ミッドウエィー作戦の貴重な生き残りである瀧本邦慶さんの現場を体験した兵士にしか語れない貴重な話が満載でした。大東亜戦争関係は読んでる方だと思っていたが、ミッドウエィーの南雲、草鹿、大石、源田の連名で「本日敵機動隊出撃ノ算ナシ」と信号命令があったのは初耳でした。いかに当時の軍上層部が無能だったのかよく分かります。とても貴重な証言だと思います。ただ後半朝日新聞などの誤った自虐史観的展開は少し残念でした。2019/04/08
ukmsblue
8
体験した人の語りはやはり重いものがある。「上のものは責任を取らない」。戦争があらゆる人の人生を変えてしまう。殺し、殺される世界が再びやってきたとき、私はNoと言えるのか・・・。2018/02/27
まゆみなり
6
私の母方の祖父も戦争で亡くなりました。南方、フィリピンのルソン島付近の海で。遺骨はもちろん無くて、、。子供の頃からそのことを聞かされていたからか、私にとってかつての戦争は理不尽なものであり、どうして祖父は海の藻屑となったのか、納得できなくて、当時のことについてのいろいろな本を読んできました。瀧本さんのお話しは話し言葉だからか、ものすごくわかりやすく、特にミッドウェーでのことは、なるほど!と思いました。「あそこで降参するべきやった」2018/09/20
まろんKK
5
戦争を知る人がどんどん少なくなってしまうが、戦争の真実/事実を伝え、知るのは喫緊の課題だ。その意味で滝本氏のお話しは貴重。ただやたらと自虐史観にもっていこうとするメディアは問題だと思う。今のメディアを見てると、真実を伝える事ができるのか全く疑問、まるで大本営と同じに見える。一般の雰囲気に迎合していて、危険だと思うけど。2018/11/20
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