内容説明
世界最古の大恋愛小説のストーリーを追いながら、個性あふれる王朝の女性たちのキャラクターを分析した、源氏物語の入門書。
1997年4月から6月の3カ月間、NHK教育テレビ「人間大学」で「源氏物語の女性たち」という番組を書籍化した作品です。この番組は寂聴さんが毎回、源氏物語ゆかりの地に出かけていき、語るという内容。作者の紫式部をはじめ、光源氏が最も愛した紫の上、男を虜にした魔性の女・夕顔、誇り高くインテリ女性・六条御息所、情熱的で官能的な朧月夜など、光源氏を取り巻く女たちをわかりやすく解説しています。
「紫式部は仏教に帰依してもなお物語を書きつづけたことで、救われていたのではないでしょうか。『源氏物語』の底には、女人成仏の悲願がかく流れているように私には思われてなりません」
といった具合に、寂聴さん独自の見解が満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
66
寂聴さんが、光源氏の相手となる女性に焦点を当てて、やさしく解説してくれる。今から約千年前の平安時代に、良く練られた長編小説が著されていたことは世界に誇れるだろう。当時の貴人の性生活を描く大人の小説のため、現代の小説や映画にリメイクされると、源氏のプレイボーイ振りが強調される。しかし、実在した女君たちでさえ「○○のむすめ」のように名前が残り伝えられない時代の女性たちが、源氏を相手にした時の強さ、潔さを本書で知ることができた。古文は苦手なので、現代語訳で読みたい。2022/05/05
アルピニア
63
源氏物語には、実にさまざまな女性が登場する。だから、読んでいると誰かしらに思い入れを持ってしまう。それは、自分の投影だったり、理想や憧れであったり。私は紫の上の精神的な成長に惹かれる。瀬戸内さんは、末摘花、女三の君を本当の上流と評している。わかる気もするが少し意外だった。また、本当の主役は時間であり、そこには無常が描かれているという考えに納得した。男性から見て人気が高いのは「夕顔」「朧月夜」という記述には、やはり・・と苦笑。逆に一番人気がないのは六条御息所とのこと。私には彼女がただただ哀れに思われる。2018/10/02
コニコ@共楽
15
『源氏物語』関連本は、読むたびに何か発見があり、驚かされる。瀬戸内寂聴さんの訳は読んだことがないが、読んでみたくなった。光君が実は女君たちを描くための狂言回しだったのではないか?という考えに全く同感。また、宇治十帖が紫式部の手で書かれたものでないかもという疑問に対して、物語のリアルさの成熟度からいっても紫式部のものだと感じられるのも同じく同意だ。特に浮舟の出家の場面は、寂聴さんも自ら得度式をされているだけにその描き方に感じ入っており、『源氏物語』の底にある”女人成仏の悲願”を思っている。胸に沁みる。2024/04/25
双海(ふたみ)
12
再読。光源氏よりも彼を取り巻く女人の生涯のほうがより深く印象に残る。出家という唯一の救済を生前に許されなかった紫の上がなんというかやはり不憫に思われる。2024/04/14
双海(ふたみ)
11
1997年4月から6月の3カ月間、NHK教育テレビ「人間大学」で「源氏物語の女性たち」という番組を書籍化した作品なので語り口がやさしくて非常に読みやすい。高校生の頃は花散里が好みでした。特に美人というわけではないけれど、一緒にいて心が穏やかになるというか、素の自分でいられる。そういう女性に惹かれるんです。それから、情熱的で官能的な朧月夜にはドキドキしました笑 だって大胆なんだもの。源氏物語の主人公は「時間」であるという著者の説に納得。たしかに、無常観が地下水脈として作中に流れている。2023/01/22
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