珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命

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珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命

  • 著者名:田向健一【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2018/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062167789

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内容説明

小動物から爬虫類までなんとこれまで100種類以上の珍獣を診察した田向獣医師。何より賞賛に値すべき点は、治療経験のないどんなエキゾチックアニマルが患者でも断る事は決してない点。臆する事なく、文献を調べ、治療にチャレンジします。挑戦することの大切さを子供から大人まで訴え、またペットを飼うことは、「生命を飼う」ことだと主張し、飼い主に責任の重さを訴える田向氏のメッセージを全編にちりばめます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

70
作者の他の著書が気になっていましたが、セールでこちら。犬猫以外も病院に入る動物ならなんでも診てくれる動物病院の獣医さん。そっかうさぎも珍獣なんですね。動物に感情移入することなく接している姿勢が素敵でした。獣医学部でもイグアナのことは学べないんですね。先日急に倒れた我が家の愛犬、近所の主治医に助けてもらいました。何かあるとすぐに駆け込んでいるモンペかもしれませんが、とても丁寧に診てくださる。『右目に愛情、左目に客観性』肝に銘じます。2021/02/15

sk4

65
東京で動物病院を営む院長先生のつぶやき。 楽しい話や驚くトピックだけじゃなく、せつない話や身につまされる話なども満載。 特にペット産業事情なんかは暗澹たる気持ちになった。 私も幼少の頃は三浦半島の海・野山に育ち、小動物にとっては迷惑極まりないサーチ&デストロイを繰り返す標準的な悪童だったので、将来仏教に帰依した場合は間違いなく地獄に落とされるのでしょうが、そんな私から見てもペット産業の裏で失われるたくさんの命の話は正視できなかった。 「右目に愛を、左目に客観性を」ですね。ホントに。2013/07/27

Ririka

37
どんな動物も診てくれる、たった2.8gのアマガエルの手術をされたり、トカゲや、プレーリードッグ、亀、イグアナなどあらゆる動物の症状の治療をされてる様子が書かれてます。ぺットを飼う上で参考になることもあり、獣医になったきっかけや、単独でアマゾンへ行かれた事など とても内容が詰まっていて興味深く、でも生命は、終わりを迎えるので、悲しい結末になっても、受け止めやすく優しく対応されてる姿と動物と向き合うことの覚悟や大切さを教えてもらえます。ふりがながつきで小学生でも読みやすい文章で動物好きさんにはオススメです。2015/05/12

kinkin

31
著者である獣医師のもとには、普通の獣医師が扱わないカエルやイモリ、タランチュラまでやってくる。石を飲み込んだアマガエルの手術やカエルのツボカビ病を水虫の薬で治すなど興味深い話が満載。しかし長期間飼われていた動物の最後を看取ったり、安楽死の選択などの苦渋も多いようだ。年間8万匹の犬の殺処分について、「かわいそう」だと言うのであればやみくもに売る店や処分だけを問題視するのではなく、犬を買う側"一般の人"の考え方も見直す必要があると書かれていて共感できた。動物好きにはおすすめの1冊。 2014/03/05

真香@ゆるゆるペース

23
図書館本。田園調布動物病院院長の、田向健一先生の自叙伝&診療日記。基本的に病院に入るサイズならどんな動物でも診るをモットーにしており、犬猫はもちろん、それ以外の多種多様なペット達が千差万別なトラブルを抱えて、毎日全国からこの病院にやって来る。生き物の命の大切さや獣医師という職業の尊さを感じ、飼い主としてどうあるべきなのかを考えずにはいられなかった。田向先生のような神の手を持つ志の高い獣医師がいる、来る者拒まずの動物病院が今後もっと増えてくれたら良いのになと思う… 絶対ニーズは多いはずなので。2018/10/10

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