竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 魍魎百物語

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 魍魎百物語

  • 著者名:加藤一【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2018/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801915527

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内容説明

家庭教師の教え子の姉らしき女性、親は存在を隠そうとしているが…「家庭教師」、その歯科医が廃業した理由、患者の口内に見た恐るべきものとは…「歯科の話」、ホテルの部屋から見えた乳母車を押す女性。その夜、部屋のドアがノックされ…「赤ちゃん」、小学校の焼却炉、ゴミを捨てに行くと見知らぬ子がかくれんぼしようと誘ってきて…「焼却炉の子」、一家の守護霊と思しき白装束の女性。彼女が初めて発した言葉とは…「説教」、首都高を走行中、奇妙な8人組が背後に迫ってくる…「スリップストリーム」ほか、恐怖箱の人気作家4人が綴る現代の百物語。

魑魅魍魎のごとく、有象無象の恐怖が跋扈する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

153
今回の百物語は、そんなに怖くはなかったかも知れませんが、でも偶にはそういうのもいいと思いますね。怪談に落語の要素が混ざったら、陰陽のコラボでそれはそれでいい味が出そうですよね。『今夜はカレー』放課後の帰ろうかという頃合いに寄って来て匂いを嗅ぎ夕食のメニューをピタリと当てる友人の話で、残念ながら二十歳になると能力は消えたらしい。『メイドへの道』後輩を乗せて山道をドライブする内に疲れたので仮眠を取っていると助手席の後輩が誰かと話す声で目覚める。男が「メイドってどっちへ行ったらいいですかね」と聞いて来たらしい。2020/11/26

ネムコ

33
百物語であるから、一つ一つのお話は短い。ぞっとする、とか、厭な話もあるが、全体としてはほのぼのと笑える話が多かった。特に始めの方の動物シリーズは好み。屋根の上にマレーバグとか、歩道にラクダが横倒しとか。あと、夜な夜な髪を伸ばしてちょっかいかけてくる市松人形と気の強いおねえさんとの攻防は秀逸!2019/10/15

澤水月

22
動物、骨董…ゆるく類話が大量に並びエグいかほのぼのかは著者それぞれでびっくり箱の趣、冒頭動物ものは全部よかったなあ。ナマコの不条理。細かく目次参照すればどれが誰筆かわかるようになっているがあまり気にせず読み、一本、書き手の性別がネタの根幹な話あり、文の整理が足りず全く何がどうなってるのかわからない話があったのだけは惜しい。というか筆名も性別不詳でしたが…全体に悪くない小ネタ集。現代の「輪入道」目撃談のエグゾーストノート!2018/08/02

qoop

12
共著とはいえ担当量がひときわ多い神沼三平太氏が本シリーズの目玉。今回も高品質の不可思議な話を大量投入。怪談の骨子は肌を泡立てはするものの次第に慣れてしまうような一過性の恐怖ではなく、日常/世界の枠組みを破壊し続ける不条理だと云わんばかりの作品揃い。短い文章でおさめる技術も高い。共著者の高田公太氏、ねこや堂氏も共通の視点を持っている感あり。2018/07/28

海星梨

9
KU。今回はあまり怖くなかった。怖くないの続いてるなーと、わたしの意識が実録怪談に適さなくなったのかなんて思いながら惰性で読んでたので、他の人の感想見てなんか安心。だよね、今回怖くないよね。タケウマの続報は興味深い。山での迷い子が走る竹に「人だ」と思ってついていってしまって、不思議な神社に迷い込む映像が浮かんだ。神隠しってやつよね、それ、見たいな?2023/05/22

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