内容説明
二十世紀経済学で「最も影響力のあった五人」の一人といわれるサムエルソン。「経済学の考え方」を初歩から丁寧に示したその名著を起点に、現代経済思想の潮流に筆を及ばせた好著。コラムも充実。巻末に人物解説と年譜を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
91
根井先生の文庫本で珍しい感じでした。非常にわかりやすくサムエルソンの業績とその周りの経済学者たちの状況がわかるようになっています。時たまコラムなどもあり忘れかけていたことなども思い出しました。私はサムエルソンの都留先生による「経済学」を最初に読んだ世代なのでその後この本が経済学教科書の基本である時代がかなり続いたことを思い出しました。2019/12/06
Francis
14
日本の優れたマクロ経済学者の一人、根井雅弘先生による「新古典派総合」派を樹立したアメリカン・ケインジアンの一人ポール・サミュエルソン先生の簡潔にして的確な評伝。宇沢弘文先生ら日本のリベラル寄りの経済学者の間では新古典派総合はイギリス・ケインジアンに比べると評価が下がる感じなのだが、根井先生は「経世済民」の学問たる経済学は現実感覚を備えているべきであるとの考えからサミュエルソン先生の立場を高く評価している。私も大学で新古典派総合に基づく経済原論を学んでおり、サミュエルソン先生の偉大さが改めて良く理解できた。2018/09/30
ともも
1
あー、むかしむかし学校の経済学でべんきょーしたようなお話だ。当時は数学を言語とした経済の理論を講義できくのが好きだった。ぼくは数学専攻だったんですけどね。経済学部の一部の単位は数学科の単位として認められてたんです。2018/07/19




