単行本<br> 海軍戦略家 マハン

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単行本
海軍戦略家 マハン

  • 著者名:谷光太郎【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 中央公論新社(2018/07発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120045578

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内容説明

「海上権力史論」「海軍戦略」などの著作で近代列強に影響を与えた軍人・歴史家・戦略研究家でもあったマハンの思想と生涯。幕末日本の滞在時の書簡・日記や当時の新聞への寄稿、ドイツ皇帝ヴィルヘレム2世、セオドア・ルーズベルト、フランクリン・ルーズベルトなどとの交流歴から日本人移民排斥運動の中心の役割を担ったなど人間像を浮き彫りにする。図版や年表付

目次

第一章 おいたち
 (一)ウエストポイントと父
 (二)アナポリス入学と南北戦争
第二章 日本来航
第三章 中南米艦長時代
第四章 海軍大学校と海上権力史論
 (一)海軍大学校とルース少将
 (二)海上権力史論
 (三)ルーズベルト一族と海上権力史論
 (四)ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世
 (五)文筆活動の開始
 (六)米近代海軍の父トレーシー海軍長官
第五章 ドイツ海軍とマハン
 (一)ドイツ帝国の成立
 (二)ドイツ大洋海軍の父ティルピッツ
 (三)英独関係の緊張
第六章 シカゴ号艦長として渡英
第七章 退役と文筆活動
第八章 ハワイ併合、米西戦争、比島領有、ハーグ平和会議
 (一)ハワイ領有問題
 (二)米西戦争
 (三)ハーグ平和会議
 (四)比島領有
 (五)ボーア戦争
第九章 マハン、ルーズベルト、ロッジのトリオ
 (一)セオドア・ルーズベルト
 (二)ヘンリー・C・ロッジ
 (三)スペンサーの社会進化論
第十章 米国の海外政策
 (一)門戸開放宣言
 (二)ベネズエラ危機
 (三)パナマ運河
 (四)モンロー主義とドイツ海軍
第一一章 日本とマハン
 (一)秋山真之とマハン
 (二)海軍大学校のマハン招聘計画
 (三)日英同盟と日露戦争
 (四)日本人移民問題
 (五)白色艦隊の日本巡航
 (六)オレンジ計画
第一二章 近代海軍問題
 (一)全巨砲艦論争
 (二)海軍参謀本部設立問題
第一三章 晩年のマハン
 (一)「海軍戦略」と自叙伝「帆船から蒸気船」出版
 (二)第一次大戦と死去

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

13
マハンの伝記といって良いと思う。彼の海軍での立ち位置と政治家との関係、そうした中で対日強硬論を主張していく過程とかは日本人を認めていただけに興味深い感じというか。技術的素養が低かったがために20世紀に入っての軍艦の転換に伴う戦術の変化とそれに伴う軍の編成といった部分には頑迷について行けなかったところやアメリカ人らしく金にこだわるあたりは人間臭くてよかったり(笑2013/12/28

unflyable

0
マハンがどのような経緯で「海軍戦略家」という地位を確立していったかを描いた本。実戦経験はほとんどないけれども戦史研究などを雑誌に投稿してジャーナリストとして大成功したこと、そして彼の後ろ盾となったセオドア・ルーズベルトなどの大物との関係で実際に政策として実現されていったことはマハンが後生に名を残した大きな要素としている。当時の社会情勢などの小ネタも面白く一気に読めた。ただ、1900年以降については話題が脇道に逸れすぎている上、米国の西進論との関係を過度に強調しているのはやり過ぎではないかと思う。2017/07/14

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