内容説明
息子が生まれた時から「なんか変?」と感じていたけど、少しずつの「なんか変」が蓄積されていく。だけど毎日の生活に追われ、悩んでいる暇がなかった。そして3歳の時、「確実に変」だと確信し、3歳半検診で息子は「発達障害」だと診断される。さらに、2歳違いの娘の発達もかなり怪しい……。将来は二人とも独立して生きていけるように、失敗ばかりの自分らしい子育てが始まりました。
スーパーで魚を手づかみする、酒瓶を倒しまくる、寝ない、偏食がひどい息子、家では喋りまくるけど、外では母から離れられない娘、様々なトレーニング、医者や近所の人たちとの軋轢、自身のパニック障害、さしのべられる優しい救いの手、そしてトドのようにテレビの前から動かないダンナ……。
それでも、現在息子は高校1年生、娘は中学2年生になりました! 失敗もたくさんしました。いや、失敗ばかりの子育てだったけど、子どもも私も成長出来ました(ダンナもね)。現役の特別支援教室専門員で元気と愛情いっぱいの母さんが贈る、子育て奮戦記です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
22
喜多嶋隆の『もの書き講座』の受講生なんだ…2018/01/27
かおりん
18
発達障害をもつあじろ家の話。読みやすく面白さもあるけど、壮絶な毎日で必死さが伝わってくる。お母さんの頑張りと行動力で、カツオもアワビもスクスク育った。トド夫もいい味を出してるし、「お母さん閉店」の「ダラ金」なんて最高。16年で家族の絆は最高。そしてこれからも暮らしは続いていく。あとがきの宮尾氏の言葉が本書を総括している。2018/05/17
ひろろん
14
大変な子育てだったと思うが、子どもたちを否定することなく、とど様な旦那に愛想を尽かすこともなく、がんばった筆者は偉い。障害児を可哀想がることなく、世間から隠すことなく、全肯定しているのも素晴らしい。障害も個性と言い放つアジロ家に乾杯!2018/11/05
ひとん
11
次男が発達障害(ASD·ADHDで程度低)&発達が遅め(同年代の子に比べ、半年〜1年?)だと診断されたので。集団行動での気持ちの切替が上手ではなく、友達等で気が散りやすい等ある(家では無い)。集団行動に馴染めないと、このような診断がつくそう。読みやすくて面白かった。あじろさんは、とても大変だったでしょうね…息子、娘、トド様に自分のケアと。(当たり前だけれど)障害の程度によって、かなりの違いがあるのだなと思った。子が子のままで生きていけるように、時に怒り、時に謝り、一緒に歩んでいこう。2018/02/04
砂漠のきつね
8
発達障害に興味があり読んでみました。 正直とても大変だと思いましたが お母さんの大きな愛で楽しく書かれています。 読んでるうちに家族に親しみ感じ、あっという間に読み終わりました。これから大人になっていくかつおくんとあわびちゃんも気になります。2018/12/02