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内容説明
人類の悲劇を巡る旅「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも戦争、災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることなのだ。小樽、オホーツク、西表島、熊本、栃木・群馬などの代表的な日本のダークツーリズムポイントを旅のテクニックとともに紹介。未知なる旅を始めるための一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
57
ダークツーリズムとは、戦争や災害をはじめとする悲劇の場を訪ね記憶を確かにする手段として90年代に登場した概念。日本では3.11以降東浩紀氏らが福島第一原発の観光地化を提案して広く知られるようになりました。事例として、北海道(稚内、サロマ湖岸、知床)、長野(戸倉上山田温泉、松代大本営)、熊本(水俣、三井三池)、栃木・群馬(渡良瀬川遊水池、足尾鉱山)やインドネシア、韓国、ベトナムなどをレポート。場を移る旅人の立場だからこそ、複数の視点から集めた情報を再構成して体系的に歴史を考えることができるのではとします。2020/09/12
鷺@みんさー
38
以前読んだ『ダークツーリズム入門』は、カラー写真が豊富な分、説明や文章が少なく、特に海外の虐殺のカラー写真の展示の強烈さに打ちのめされてしまったが、こちらは完全に文章メインで、交通アクセスや「鬱々としすぎないために、途中で地元の美味しい店なども楽しむ」情報も書かれていて、なるほど実践的であった。どうしても「興味本位」「悪趣味」「覗き根性」みたいな自責が浮かんでくる、腰が引ける感があった私だが、本書でやっとダークツーリズムの「学術的な意義」が理解できた。良書である。2020/01/19
おいしゃん
31
現地に住む人々と、観光的見地からの開発計画の、ギャップの難しさを痛感。。。2019/11/29
メタボン
27
☆☆☆★ 通常の観光旅行より、本書で定義するようなダークツーリズムのように、テーマを決めた旅行の方が印象深い。現に、私も、広島、長崎、三陸、網走の「戦争・災害の遺構」を巡った記憶は強く刻まれている。戦没学生画の美術館、水俣、知覧は訪れてみたいと思っている。2020/12/30
レコバ
22
復興ツーリズム的な考え方との感情論的な軋轢を除けばダークツーリズム意義や有用性は自明な為かその点に関する記載は少なめ、大半は旅行ガイド風の体裁で各地のバックグラウンドと楽しみ方を伝えている。アクセスという意味だけでなく、下調べが不要となるようなインフラ整備はまだ発展途上といった感じ。本論とはそれるが「大学も地域も観光に頼るようになったら終わりだ」というの台詞と筆者がダークツーリズムに活路を見出した点をかけ合わせるとすごく人間臭さを感じて面白い。2019/10/10
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