内容説明
イギリス諸島では、大昔から小さな人たちの姿が何度も目撃されてきた。家の暖炉脇を寝床にして家事を助けるなど人々と親しい関係を持つものもいたし、自然を汚すものを川に引き込んで恐ろしい復讐をたくらむような、荒々しいものもいた。彼らは姿も性格も千差万別。リトル・ピープルと総称されるこの小さな妖精たちの秘密を探求する。村上春樹著『1Q84』に登場する謎めいたリトル・ピープルの正体を知るためのヒントがあるかもしれない。巻末にリトル・ピープル辞典付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
18
イギリス諸島の妖精について。挿絵が好みではないのが少し残念だけれど、内容は面白かった。巻末のリトル・ピープル辞典が有難い。四葉のクローバー探して彼らの姿を見てみたい。2016/10/29
sibasiba
15
イギリスの妖精についてのイラスト小図鑑。知ってるの知らないの半々、やっぱ妖精って日本で言うと単に妖怪のことだよな。洗礼を受けられなかった云々が多いからキリスト教の影響を感じる。2016/05/14
井の中の蛙
6
イギリス・アイルランドの妖精について。こういう図鑑は好きかもしれない。ロード・オブ・ザ・リングや、ハリー・ポッター、グレムリンなど映画を思い出しながら読んだ。2024/02/12
爽
6
リトル・ピープルと聞いて最初に思ったのが、村上春樹の1Q84に出てくる「リトル・ピープル」が何者であるのかわかるかもしれないということだった。読んでみてわかったということはなかったけど、リトル・ピープルは生活の中での守り神のような存在。毎日の日々の中に自然を守っている妖精たちがいると思うと、いつも見ていた景色が少し違って見える。今度庭に行ったときにあの言葉を囁いてみようと思う。2010/08/25
逢日
4
この手の妖精本が好きだ。スケッチ風のイラストがよい味を出している。2023/12/20