内容説明
空想の森の住人ドラゴンは、世界中の文化のあらゆる時代に姿を現し、怖れられ、ときには崇められる存在であり、水がもたらす豊穣と災厄、ときには火山の噴火を象徴した怪物だった。本書ではヨーロッパにおけるドラゴンの祖先を探求しつつ、恐ろしい姿をした現在のドラゴンの起源を考察し、紋章・錬金術・星座など西洋文化に与えた影響を見る。さらに古代エジプト、インド、中米、オーストラリア、中国、日本など世界のドラゴンを探す旅にも出かける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
OKKO (o▽n)v 終活中
13
図書館 ◆あるドラゴンの図像のネタ元を探して、ドラゴンと見れば何でも読んでみるのだ! ◆で、古今東西のドラゴンについていろいろ基礎的かつ有用なことが書いてあったし面白かったんでよかったんだが、探してるドラゴンにはここでも会えず……いや困ったもんだ ◆このシリーズは錬金術だのエッシャーだの宇宙だの、夢とロマンに満ち満ちたテーマを取り上げる秀逸かつ愛すべき存在。「知の再発見双書」同様、ついつい手にとってしまう2018/01/10
sibasiba
12
軽めのドラゴン解説書。モノクロだが図版も豊富でなかなか楽しい。ドラゴンというと城のような巨体を想像するが人間と対して変わらない大きさの絵が結構あるのが意外。39頁の「聖ゲオルギウスとドラゴン」なんて大型犬並だ。巻末のイギリスのドラゴンゆかりの土地データが面白い。ワームが多いな。2015/08/26
SKH
8
ドラゴン諸説。世界各地に散在するドラゴン伝説を収録。2014/02/10
rbyawa
5
a121、それぞれ短いながら各地のドラゴンを満遍なく扱った本、というより、どっちかというとイングランドがいかにドラゴン伝説好きか、という本かなw 一応中国の龍とか南米のケツアルコァトルとか有名どころは紹介してあったんですが、日本のヤマタノオロチとか局地的なのはなかったかも。火山を龍に見立てたり、実在のトカゲ、恐竜、太平洋プレートをなぞらえたり、となかなかバラエティに富んでいましたが、知恵のある存在としてのドラゴンは少なめかな。しかし、イングランドの伝説はなんであんなに村単位でみっちり…?2010/07/01
momonori
4
著者のジョイス・ハーグリーヴス氏は、多くの著作がある神話研究家とのことです。ドラゴンの語源のひとつである、ギリシア語の「ドラコン」は「見る、注視する」を意味する動詞から派生した語ということです。世界中の多くの国でドラゴン(それに類するもの)が見られるというのは、非常に興味深いです。また、それにもかかわらず、ドラゴン自体はどこにも実在しないという矛盾に好奇心をかきたてられます。また、アダムとイブにリンゴを食べさせた蛇がドラゴン的な存在であり、しかもその正体はリリスであったという指摘は面白かったです。2024/11/26




