世界一高価な切手の物語 なぜ1セントの切手は950万ドルになったのか

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世界一高価な切手の物語 なぜ1セントの切手は950万ドルになったのか

  • ISBN:9784488003883

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内容説明

1856年、英領ギアナで暴動が起こり、本国から切手が届かないことを恐れ、急場しのぎに地元の新聞社である切手が印刷された。地元のみで使用され、そのまま忘れ去られたが、これがのちに1セント・マゼンタとして知られることになる切手であった。発行から17年後、ある少年が廃屋でこの切手を発見。以降、この冴えない見た目の切手の価値は、コレクターたちのあいだで跳ね上がっていく――。なぜ、どのようにして、その切手はとてつもない価値を有するに至ったのか? 世界に一枚しかないとされる切手と、それをめぐる人々の数奇な運命と情熱を描く、傑作ノンフィクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oldman獺祭魚翁

46
此処に数㌢の汚い八角形の赤い紙が有る。その名前は1セントギアナ・マゼンタ 2014年948万ドル(9億7千万)という郵趣史上最高価格で落札された切手だ。これはそのギアナ・マゼンタの誕生から現在までを追いながら、郵趣の世界や郵便制度の変遷を追った面白い本だ。50歳以上の男性なら子供の頃一度は切手集めにハマった経験が有るだろう。これはその郵趣の頂上世界をユーモアを交えながら描いた好著だ。2018/09/06

Nobuko Hashimoto

23
コロナ禍で休館していた図書館に久々に行って、普段あまりチェックしない棚でふと見つけた一冊。久しぶりに純粋な楽しみとしての読書ができて嬉しい。たった1セントの臨時発行切手が、マニアや投資家の手に渡っていくたび、値段が跳ね上がり、950万ドル(約10億円)にまで達する。一体どんな切手で、どんな人が手にしてきたのかをたどるノンフィクション。切手を貼るというシステムの発明なども紹介される。切手や郵便制度にはまったく疎いが、なかなか面白かった。ただ、あまりにもいかにもな翻訳調の文体なので、好き嫌いは分かれそう。2020/06/07

星落秋風五丈原

22
映画『フォックスキャッチャー』がこんなところで出てくるとは。コレクターの間だからこそこんなに価が跳ね上がる。2018/08/13

はちぶんぶん

11
世界一高価な切手【1セントマゼンタ(約10億円落札)】の話。 読んだ感じでは確かに世界に一枚しかないという意味では希少性という意味で価値はあると思いますが、作中にもあるように投資対象にもなりやすく、これはどちらかいうとその側面が強く感じました。本来の価値とかけ離れてしまった(高額になった)ことが更に価値を増したことにある意味面白さを感じます。ちなみにあまりに小さいので紛失を度々するというお粗末な事態も起こってることに…。 内容は所有者のくだりが長いので読みづらいです。☆2.52018/10/23

モビエイト

5
1セント・マゼンタが950万ドルまでになるとは、切手の世界も凄いなぁとと思いました。今後メールが増え手紙が減っていくと切手収集の人口は減るのか、逆に投資品、貴重品として価値が上がっていくのか、どうなるのでしょうね?2018/08/11

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