内容説明
「たおやかな恋でした――」再生回数260万を超えるボカロの名曲がノベル化! 楽曲制作者・小林オニキスが自ら贈る“人と人が想いと願いをつなぐ”物語。 【ストーリー】ある日、中学二年生の水上悠治と河村智史は夏休みの自由研究のために天体観測をしようと公園へ行く。そこで一人の少女・藤沢由希と運命的な出会いを果たす。三人はすぐに打ち解け、夏の想い出を作っていくのだが……。Pomodorosa、げみ、はりかも――豪華イラストレーター陣が涙腺崩壊の物語を彩ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
13
山本弘先生の傑作『プロジェクトぴあの』に出てくる曲、初音ミクが歌う『サイハテ』のノベライズです。ボカロ曲はほとんど聞いたことがないし、ボカロ小説はこれまで2冊くらい読んで、どちらも好みではなかったのですが、本作はいい小説でした。美しい恋愛小説。2016/06/20
ぷりけ
10
息子からの借り物。これもボカロの曲か~。よくある設定だけど、最後がよかった。しかし紅緒への想いが感じられなかったのが少し残念かな2016/06/29
mikublue
4
ボカロシーンの黎明期に異彩を放った「サイハテ」。作者自らが執筆したこの小説は曲の解説や謎解きでは無く、あくまでひとつの架空の話。しかしそれは聴くひと、読むひと、すべての人の胸の内に秘められた物語に共鳴するのでは…。かくゆう私も、サイハテの地に旅立ってしまった〝あの人〟のことを思い出しながら読んでいました。はじめて曲を聴いた時と同じように。★★★2014/09/22
カヤ
2
本人書き下ろしだったのか。こと当時だと、ボカロキャラ使わない小説はけっこう珍しいんじゃないかな。でもホントよかった。たおやかな恋でした。2017/06/19
AYAPON
2
大切な人の愛と死それから死後の世界まで、死を割り切れない心へ響いてく物語。登場人物の一人ひとりが抱えた闇や淡い恋をうつくしく描写していた。2014/12/01