内容説明
東京都の監察医として30年以上、2万体もの死体と向き合ってきた著者、さまざまな原因で死んでいった人たちの最後の祈りを汲み取るは何だったのか。母親の子への虐待、老人の自殺、男女の愛憎、過労死、交通事故、餓死、過労死、そして自然死……。死んだ者たちの無念さを汲み取る。いずれ死ななければならない、そのときまで私たちはどう生きていけばいいのか、を考えさせられる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猪子
6
難しい文章だろうな、と思っていたけど拍子抜けするほど読みやすかった。たまに事件現場の説明がややこしくて「?」となってしまうところはあるけど。ますますもって子供を交通事故や自殺で、夫を過労死で死なせるわけにはいかないなと思う。死体から『生きる』ということを改めて学ぶ。2018/12/09
ゆうき
5
死体の声を聴く監察医の上野先生。殺人や虐待や交通事故など死体を解剖することによって、死体が『私はこうやって死んだんです』と教えてくれるらしい。数々の死体と向き合ってきた上野先生だからこそ聴こえる声があるのだと思う。殺害されたのに事故として片付けられたら、死んでも死にきれないだろう。2021/02/21
ちゃびたん
0
★★★☆☆2016/08/30
尾原道場
0
読了2016/03/21
鈴と空
0
2006年以前