集英社コバルト文庫 フラクタル・チャイルド ここは天秤の国

著者名：竹岡葉月【著】/オノデラ佐知【イラストレーター】

集英社（2018/07発売）

• ISBN：9784086002271

内容説明

高度なネットワークで結ばれる都市ライブラ。だが、そのネットワークは「精霊」と呼ばれる正体不明の存在によって運営されていた。最下層のフロア１市に住む少年サキは、走り屋の少女ジュラ、不法に精霊を使役するカイとともに「代行屋」オフィス・サイズを経営している。美人ダンサー惨殺事件を調査することになった彼らは、何者かに襲撃されて…!?　痛快サイバーパンク・ファンタジー！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[織花]

約10年ぶりの再読。このﾉﾘに会いたくて再読したのよ！と実感と満足でした。どうしようもないほど理不尽で便利で排他的で親和的で、それでもどうしようもないほど生き生きと活躍する少年少女の物語。彼らの生きざまが鮮やかで、今読むと愚かで「あほだなぁwww」と思うのに愛しくて仕方がない。それはどうしようもない今に、ただただまっすぐ前を向いて向き合っているから。ﾌｧﾝﾀｼﾞｰとﾐｽﾃﾘｰと車に戦闘にともりだくさんな一冊です。

2012/05/24

[MAMI．]

★★★☆☆

2019/10/14

[杏仁豆]

昨秋に2巻を読んでいましたが、1巻も数年ぶりに再読！このシリーズは物凄く大好きでした。ハードな世界で生きている皆はとてもたくましく優しい。でも1巻目からとても切ない話になっていて、2巻はそんな世界からも希望を見出していましたが、一番3巻が凄かったのを覚えているので3巻が凄く気になります…

2018/01/11

[kingjing]

世界観とストーリーが魅力的な作品。精霊により都市が稼動しているという設定が独特でお気に入り。

[こんこん]

多少はすれていても、「擦り切れて」はいないこどもたち。その姿と事件のやるせなさとの対比が、いい。

2010/06/09