中公新書ラクレ<br> 「価格」を疑え なぜビールは値上がり続けるのか

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中公新書ラクレ
「価格」を疑え なぜビールは値上がり続けるのか

  • 著者名:吉川尚宏【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2018/07発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121506221

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内容説明

ビール、バター、地下鉄料金。需要と供給の関係なく決まる価格が日本には存在する。なかでも「0円端末販売禁止」などで印象が強く、生活と密接な関係にあるのが「携帯電話料金」だ。多くの消費者が「高止まりしている」と感じるその裏に、大きな力が関与している実態があると吉川氏は主張する。それはつまり「官製価格」だ。10年代の日本を占うキーワードとして「ガラパゴス化」を提唱、総務省有識者会議で委員を務める氏は、官製価格化こそが市場からダイナミクスを奪い、経済の停滞を招く元凶と警鐘を鳴らす。官製価格化で私たちの生活はどんな影響を受けているのか? 官製相場や官製春闘はいい結果につながっているのか? そして歪められる価格の裏にはいったい何が? 今すぐ「官製価格化」から脱却しないかぎり、日本に成長は無い!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

36
ビールにバター、地下鉄運賃に携帯電話料金。これらはいずれも、需要と供給のバランスを無視した価格が設定され、一般の消費者はこれらの料金が高いと感じていたり、バターなどは何で毎年不足するのか本当の意味がわかっていない。 これらはすべて国の政策によって価格がコントロールされている。つまり、官製価格だ。 著者はこの官製価格こそが、市場からダイナミズムを奪い、経済の停滞を招く元凶であると警鐘を鳴らす。 いくら政治家が特定の産業を保護するために価格をコントロールしようと思っても上手く行くはずがないと言う主張である。2019/04/11

hk

19
独善的で解りにくい書籍。というのも著者の主張はしっかりと述べられているのだが、その主張を裏付ける理路がどれも論理飛躍しているためだ。例えばビールの価格が値上がった理由として、著者は「政府がリベート制度(販売奨励金制度)に規制をかけたこと」を挙げている。しかしリベート制度への規制が値上がりにどのように影響したのか、そのメカニズムは粗雑で理解に苦しむ。読み手の興味は「政府の市場介入がどのようにして商品価格決定メカニズムに影響を与えているか?」だろう。それがあやふやなまま政府介入を批判しても説得力はゼロに近い。2018/08/17

魚京童!

15
官製価格がどうのこうのってずっと言ってたけどよくわからなかった。だからなんなの?ぜんぶ政府に任せようよ。1984でいいじゃん。難しいことはどうでもいいんだよ。っていえばいいじゃん。ぜんぶお任せするからいいようにやって。でいいじゃん。だからダメなんだと思う。でももうそんなことできないよね。一度やめてしまったら後戻りなんてできないのだ。今さら考えろって言われたって難しいよね。ひらがな多くするとバカっぽく見えて面白いよね。ときどき文字の入れ替えを入れて花束をにしたいよね。2020/03/03

501

14
価格の成り立ちについて総合的な視点があればよかった。本書でいう"官製価格"にも理由があるだろうに、その背景についての言及は少なく、負の部分がつらつら並んでいて、結局どういうことなのかモヤモヤが残った。でも、なんで今の価格になっているのか、考えてみる良いきっかけにはなると思う。2018/08/03

まゆまゆ

8
ビールや携帯電話、株価までに役所による官製価格が設定されている現状を紹介していく内容。政府によってできることは限られるという現実を直視し、ゲーム理論やマーケットデザインの専門家の意見を政策決定の場に反映させる必要性を説くが、まさにそのとおりと感じる。2018/07/18

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