内容説明
著者の数多くの著作や新聞・雑誌コラム、対談といったものの中から選りすぐった言葉、文章。
生真面目すぎる生き方よりも、笑って過ごせる粋な人生を生きたほうがいいのではないかという。
ささくれだった心や複雑化した人間関係を和らげることや、荒れる子供たちをどう考え、国家を愛することとはどういうことか、と著者の意識は広がっていく。
そして誰もが迎える「老」と「死」について考えることは大切なことで、それが後悔のない人生、明日を信じて歩むことにつながっていくと提言する。
一読だけでは乱暴に思えるかもしれないが、その裏にはキリスト教者としての人々に対する無償の愛がある。
含蓄深い言葉の数々だ。再読、再々読すべき箴言集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
2
新聞の投書欄に「こんな日本で子ども生みたくない(17歳女子)」とか「世界に誇れる日本になったら愛国心を持つ(20代男子)」とか、まるで生まれる時と場所を選べるような意見あり。曾野綾子のように豊富な人生経験あれば「全面的に悪い人も善い人も居ない」「いい人は惜しまれて死んでいくが、悪人も居なくなるからアイコ」「幸福な家庭も、いつかは崩壊する、故郷も、国も」とわかっているのだろう。それにしても親の享楽的人生態度もあってか、「勉強しても出世の見込み無いから勉強しない」子供が多いらしい。ほったらかし母親に限って多産2012/06/17
ひがしやま
0
入院中に面会の方に持ってきてもらって読んだもので、 色々考えさせられることが多かった。 ご自身の他の著書の抜粋集という感じ。2017/08/15