内容説明
同級生が何者かに銃殺された。優等生の彼がなぜ? 警察の捜査は行き詰まり、事件は未解決のまま、学校は早くも日常に戻りつつある。周囲の無関心に怒った高校生のアディソンは、女友達と犯人探しを始める。だが、不都合な真実を探る彼らのもとへ、教師や親、ヤクの売人の圧力が次々と押し寄せる! アンセル・エルゴート×クロエ・グレース・モレッツ主演映画原作。8月25日から新宿シネマカリテ他で全国公開!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一乗寺隼人
9
この本、かなり読みづらいです。この自分語りみたいな進め方でないと話が成立しないと作者は思ったんでしょうが、はっきり言って鬱陶しいだけです。話の中身も日本にいる日本人にはピンとこないです。ミステリかなこの本?違うでしょう。『重力の虹』のタイトルをディスるんならそれなりの作品を書けるようになってからにしてほしいですね。10000000年早いです。2018/08/26
たみき/FLUFFY
5
ミステリではないので、そのつもりで読むと困惑するはず。「青春クライム・サスペンス」と帯にあるけれど、「青春」の割合が一番大きく、しかもキラキラと明るい青春ではない。始めは、正直あまり面白さを感じなかったが、読み進めていくと主人公アディソンのバックグラウンドに関連するナチスやホロコーストについての記述が出てきたりして、少しずつ面白くなっていった。大人と子供の間にいるアディソンが、大人ぶっていたのにあることがきっかけで父に対して大泣きする部分が好き。正直この本の「良さ」を残してこの作品を映画化するのは難しい。2018/08/23
mike_sugino
2
現在公開中の映画の原作ということで読み始めたが、かなり時間がかかってしまった。高校生の主人公が同級生が殺された事件の真相を追うというテーマなのだけれど、ミステリー的な部分はほぼ無し。一人称でヤングアダルトっぽくグダグダ語られるので、何度か途中で脱落しそうになったな。アメリカの書評ではサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」と並べられるという評価らしいが、翻訳の関係からかそれ程心に響かなかったわ。2018/08/29
chinaishingoo
1
現代版のホールデンなんだろうけど、スピード感がない。面白いかも!と思って進めると退屈になり、我慢して読み続けるとまた面白いかも、と思う。なんか足りない。ユダヤ系にまるで縁のない日本人には不向きなのかな?2021/06/12
Ted
1
'18年7月刊。☓☓☓学生の作文レベル以下の酷い代物。映画版はどうか知らないが、物語の肝である、ケヴィンを射殺した犯人が誰なのか?という読者が一番知りたい謎には一切応えることなく、マスターベーションのような独りよがりでくだらない、本筋とは何の関係もない脱線話がこれでもかというくらい延々と続く。アエネーイスだの、ホロコーストジョークだの、取ってつけたような挿話も意味不明。翻訳を介しても物書きとしての才能がないことが一目瞭然!!こんな駄作に労力を割いた翻訳者が気の毒でならない。2020/05/02