内容説明
帝庁に勤め、同僚からも好まれ、皇帝の信も厚い若手魔導師・リュウ・クレソン。
しかし、彼を良く思わない一派から政争を仕掛けられ、左遷されてしまった。
新たな赴任先は小麦農園。余りの落差に落ち込む……こともなく、「食いっぱぐれないし趣味に没頭出来る」と考えたリュウは、有り余る時間と、なにもしなくても上がってくる農園からの不労所得、さらにいくらでも手に入る小麦を使い、趣味の料理を追求し始めた。
ついでとばかりに、暇つぶしに王都で屋台を始め、時折遊びに来る教え子達の成長を楽しみに見守りながら悠々自適な暮らしを楽しんでいるリュウ。
――しかし彼は知らない。教え子達の働きによって、自らの名が今も帝庁に響いていることを。
そして――教え子たちを使って背後から政治を操っていると噂されていることさえも。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
彩灯尋
9
これは完全に私の知識不足。教科書を読んでいるような気分になり何度も目が滑るし、登場人物たちの「そうか!」に追いつけず読み返してもよくわからないままイベントが過ぎていってしまった。最低限の知識をつけ直してから再チャレンジしたい。2023/03/16
HANA
7
さほど不労所得という感じはしなかったけれど、それぞれの能力で高い地位にいる弟子たちの悩みを裏から解決していく主人公の話。色々な方面から国に関して手を出していたけれどなんとなく一番経済が好きなのかなと思ってしまう感じ。最後の展開はちょっと驚いた。2018/09/11
niz001
7
面白くないわけじゃないけども…。『教え子のために』裏でしっかり動いてるしなぁ。官職名が中国風やのにキャラ名は横文字でモヤモヤ。2018/07/15
月
1
いつの間にか黒幕に祭り上げられる師・リュウと、その可愛い教え子たちの話。 面白いのだが、クルーエルさんが一番苦労しており黒幕っぽくしているように思える。2019/02/06
鳥義賊
1
ファンタジー物によくある典型的悪役はいなくって、ちょっとオツムの足りない保守派VS知性的な革新派の構図だけど一番過激な革新派が敵方に行っちゃった。みたいな。みんながちゃんと話し合えば良いんじゃね。といったらお話にならんか(笑)2018/12/16