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内容説明
働き方改革のもと、政府は「多様で柔軟な働き方」を打ち出しているが、残業代ゼロ法案や高度プロフェッショナル制度など、政府が企む裁量労働制の拡大は、国民を際限なく働かせ、とにかくGDPを上げようとする魂胆によるもの。国の借金は膨れ上がるばかりで、株式市場も日銀と年金資金の買い支えによる張りぼて状態。モノづくり国家の「攻めのガバナンス」のプレッシャーで、大手製造業には不祥事が相次ぎ、年金をはじめ将来不安に怯える国民は、さらに縮み込むばかり。カネ(資本)もモノ(企業)もヒト(国民)も、まさに呼吸困難だが、どうしてここまでひどい状態になったのか。窒息死に向かう日本の現状を分析し、窒息死しないための打開策を探っていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
y_u
4
窒息死に向かう日本経済というタイトルが良い。確かに、日本の金融財政政策、働き方改革、生産性向上など、どれも規制を強化して首を絞めるように、企業や労働者に迫っていくもので、何とも息苦しく閉塞感が拭えない。筆者は直感的にこの得体の知れない政策を悪魔であると批判。お決まりのアホノミクスというキラーワードを連発している。感情的な言葉が多いが、政府の研究レポートをよく読まれており、そこに漂う中央官僚の統制主義に敏感に反応されている。おそらく、筆者は小さな政府主義者でもっと気楽に行こうぜと思っているような気がする。2022/06/26
gontoshi
3
アホノミクスよく言い当てた言葉だと思います。 21世紀版日本帝国なんていらないと思います。2020/03/29
Kazuo Ebihara
3
安倍政権の金融財政政策から働き方改革まで 徹底的に批判し、こきおろしています。 著者が語ったことをテープ起こししたような文章で、 自慢気な品のない悪口話が続きます。 この方の本、けっこう売れてるみたいですが、 これ一冊でお腹一杯です。 2019/03/26
数之助
1
品が良くないかも。2024/07/31
usa neko
1
アベノミクス三本の矢に対する評価本。 毒づき?ながらも稼ぐ力の強化などの旗振りに踊らされて窒息気味になっていないかと警鐘を鳴らしている。 軽妙な文章なので、堅苦しくなく気軽に読める。 ただ、真面目にアベノミクスを知りたい人にはオススメはしない。2018/11/08