SPA!BOOKS新書<br> 嘘だらけの日独近現代史

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SPA!BOOKS新書
嘘だらけの日独近現代史

  • 著者名:倉山満
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 扶桑社(2018/07発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594080105

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内容説明

◆世界大戦に二度も負けたのに、なぜドイツは立ち直れたのか?

日本人が思い描くドイツは「真面目でなんとなく親近感のある国」だが、それはプロイセン人がつくった「ドイツ帝国」であり、ドイツに長らく君臨してきたオーストリア・ハプスブルク家の神聖ローマ帝国ではない。現在のドイツはいわば、プロイセンに乗っ取られた国だ。では、プロイセンとは何かと問われれば、ポーランドの東の果てから流れてきたよそ者のことだ。
プロイセン人がつくったドイツには典型的な特徴がある。一、生真面目。二、勢いに乗る。三、詰めが甘い。――世界大戦で二度の大敗を喫したように、途中まではうまくいくものの、調子にのって最後は大コケすることを繰り返してきた。
明治以来、そんなドイツに憧れた国が日本だ。帝国陸軍は最先進国のドイツ陸軍を師と仰ぎ、医者はドイツ語でカルテを書いてきた。しかし、いかに多大な影響を受けたとはいえ、日清・日露戦争に勝ち大国となったはずの日本は、なぜヒトラーと組むような悪手をとってしまったのか?
そして、戦後、敗戦国に叩き落された両国はまるで異なる復興を遂げた。東西分断で塗炭の苦しみを味わったドイツは戦い抜いて統一を勝ちとった一方で、日本は何を成し遂げたというのか……? かつてヨーロッパとアジアの中心であった両国の近現代史をひもとくことで、みえてきた現在にいたる宿痾とは? 「嘘だらけシリーズ」完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

24
シリーズ完結と言うがそれも理解できる。日英、日仏辺りから通史になりつつあり、“嘘だらけ~”という題名は使えないと感じていた。それでも著者の本は勉強になる。独逸がポーランドの東にいたプロイセンに乗っ取られた国家だというのは以外だったし、オーストリアがドイツに成り損ねた国家というのも以外であった。・・・大日本帝国にお付き合いして、ナチスがアメリカ帝国に宣戦布告をしたのをヒットラーの謎としているが、これも盲点であった。著者の日露戦争本を読んでみたい。黒木将軍などをクローズアップしたものを。2018/10/09

hk

22
『ナチスドイツがアメリカに宣戦布告したことがWW2最大の謎』という項で目が留まる。 どういうことか? 「日独伊三国同盟には”参戦条項”がなかった。だからドイツがソ連と戦端を開いても、日本はソ連に対して宣戦布告しなかったのだ。そこから敷衍すれば、日本とアメリカが交戦状態となったからといって、ドイツがアメリカに宣戦布告する義理も義務もない。なのにドイツは宣戦布告して自分で自分の首をしめることとなった。何故なのか合理的な説明が出来ない」という論法だ。確かに1939年から41年にかけてアメリカはドイツ民間輸送船へ2019/08/22

fseigojp

22
シリーズ完結編とのこと やっぱりドイツはややこしい2018/07/27

軍縮地球市民shinshin

17
嘘だらけシリーズ完結編。う~ん、当初のシリーズに比べると「おっ!」という意外な史実は少なくなってきたな、と思った。それでも倉山節は相変わらずで、なかなか面白い。「日独」とか「近代」というのはなくなって、ただのドイツ通史じゃないかというツッコミはあるが2018/08/04

南北

14
古代から近代までのドイツ史と近代以降で日本とドイツの関わりを述べた本です。ドイツ人の特徴を1.生真面目。2.勢いに乗る。3.詰めが甘いというのがそれぞれの時代に当てはまっていて興味深く読めました。また、犠牲者数からいえばスターリンや毛沢東のほうが上回っているのになぜナチスが嫌われているかという分析も面白いと思えました。それにしても三国干渉といい、蒋介石への武器輸出といい、日本にとってドイツはほんとうに迷惑な国であることがよくわかります。2018/08/17

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