内容説明
乱歩はなぜ自伝を執筆したのか? そして乱歩最大のトリックとは? 「本格探偵小説」「怪奇趣味」「猟奇趣味」……容易に全体像を掴ませない作家・江戸川乱歩の生涯を、横溝正史ほか同時代の登場人物たちを絡めながら、さまざまな角度から辿ることによって、その秘められた側面をあぶりだす画期的な謎解き評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんすこむたん
2
ある程度分かりやすく、ミステリーの専門書がそこまで触れない部分もうまく扱っているのがいい。2020/04/04
Gen Kato
2
乱歩がこだわった(描いた)のは「謎」ではなく「秘密」であったという指摘には大いに頷ける気がする。『一枚の切符』解説にてんぷくトリオを出すの、わかる世代がちょっと限定され過ぎませんか(ウケましたがw2019/03/20
decoded_jp
0
「乱歩は何故あそこまで熱心に自伝(探偵小説40年史)を書き続けたのか?」を縦軸にして書かれた乱歩論。 愛を持って乱歩の限界を示す見事な評論でした。2019/05/12