ファミ通文庫<br> 銀月の夜、さよならを言う

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ファミ通文庫
銀月の夜、さよならを言う

  • ISBN:9784047352001

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内容説明

交通事故に遭うところを「高木茜」と名乗る女性に助けられた水原透流は、お礼をするため彼女を食事に誘う。そして意気投合した二人は、交際を重ね親密な関係を築いていくのだが、同時に透流は茜が時折覗かせる物憂げな表情に不安を覚えはじめる。透流はその気持ちを払拭しようと茜との愛を育もうとするが……。茜には透流が想像もできない大きな秘密が隠されていた――。運命に翻弄される二人のあまりに愛おしく、あまりに切ない至極の純愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
交通事故に遭うところを「高木茜」と名乗る女性に助けられた水原透流。七年前に思いを伝えられないまま亡くなった女の子とよく似た茜に、どうしようもないほど惹かれてゆく青春小説。意気投合し交際を積み重ねていきながらも、相変わらず謎の多い茜相手に距離を詰めきれない透流。そして少しずつ明らかになってゆく茜の複雑な想いとその真実。幼さゆえのほんの少しのすれ違いから変わってしまった世界と、気づいていなかった過去の思いがあって。停滞していた二人がこの出会いで新たな一歩を踏み出すその結末は切なくもぐっと来るものがありました。2018/06/28

た〜

15
悪くはないけれど、最初の段階で仕掛けが分かってしまって、あとは予定調和かな。いささか期待しすぎたかな。2018/07/23

Mu@仔羊堂

14
並行世界的ファンタジー設定による、亡くなった好きだった人との恋物語。 その設定は好きなんだけど、うーん、どうも個人的にはしっくりこなかった。 なんというか、主人公の思考の持って行き方や行動に、いろいろ引っかかって、物語の中にうまく入り込めなかったかな。 なので、クライマックスもどうも上滑りしているような印象で、感動まではいかなかった。 設定は良いだけに、ちょっと残念な印象だ。2019/04/26

chi.

11
大学生の水原透流は交通事故に遭うところを「高木茜」と名乗る女性に助けられる。透流の大切な人に似ている茜と次第に親密になっていくが、茜には隠していることがあった。不思議な現象が起こる銀月の夜、その秘密が明かされる。 2018/09/01

かっぱ

9
交通事故に遭いそうになる大学生の透流が昔恋した少女に瓜二つの女性・高木茜に助けられるところから始まる切ない青春物語。いつか別れの日がくると分かっているからこそ緻密に描かれる心理描写がより読者の心を刺激する。二人が少しずつ仲良くなっていく有り触れた温かな日常が愛しい。ただオチまでの仕掛けが最初から分かっているのでそこに対するカウンターが欲しい人にはひと押し足りないかも。大きなドラマは要らない。甘くて、ほろ苦くて、それでも最後にたしかな光が差し込む切なくもやさしい物語が読みたい人にはオススメしたい一冊2018/08/24

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