中公文庫<br> ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える

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中公文庫
ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える

  • 著者名:池田清彦【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2018/06発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
  • ポイント 320pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122065499

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内容説明

昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた秀作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

26
一般教養書かと思ったら意外と専門的な内容でした。「生物多様性」とはよく聞きますが、実は、定義があいまいな政治的な用語だと初めて知りました。多様性を守ろうと言うコメントには注意が必要であることに気づかされました。外来種についても一概に悪いことではなく在来種に影響がないのなら多様性が増えたと評価しても良いのでは・・・など。考えさせられたのは、多様性にしろ外来種にしろ、その評価は人間にとって有用かどうかが基準になっていて、本当に自然にとっての評価ではないという事でした。人間ってほんとに身勝手なんですね。2018/03/22

阿部義彦

17
中公文庫新刊。昆虫博士の池田清彦さんの実に真っ当な生物多様性に関する講義でした。どんな種生態系を守るにせよ、そこには人間中心主義を超えた絶対的理由は無い。極めて政治的な事であり、多様性の保存では、人間に酷い害を与えない限り、自然界に存在する生物的要素はなるべく守った方が良いという素朴な考えで良いと思う。遺伝子汚染といって日本の固有の種を交雑種が出来たといって嘆いて、殺す事に税金をさくなど馬鹿げている。タイワンザルとニホンザルが交雑しても種が変わる訳ではなし。自然に任せるべき!には大賛成、自然の営みでしょ!2018/03/18

トムトム

14
とても同感!子供の頃から自然保護、動物愛護などについてじっくり考えてきた。こちらを立てればあちらが立たず、という矛盾についてもじっくり考えてきた。そしてたどり着いた私の結論と池田先生の結論がほぼ同じで自信がついた!とりあえず、お金儲けに使われている自然保護・動物愛護は放っておこう。本気で守ろうと思うなら、この本に書いてある方法。やる気がないなら、何もするな!2019/10/04

ぷくらむくら

5
「生物多様性」というコトバが非常に政治的なコトバ(に現在はなっている)と実感。内容はかなり専門的だが、「自然」とは何かを考えるには面白い一冊でした。2018/03/25

Iwata Kentaro

4
献本御礼。「生物多様性を考える」の文庫版。再読して改めて多様性の恣意性を学ぶが、本書はわりとマニアックなのでぼくみたいな門外漢にはハードルが高い。環境保全などのナイーブな議論にぐさっと突き刺さる傑作。2019/05/24

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