内容説明
警察ほど奥深い組織はない。警察官は、人のどこを見ているのか? 勤務時間や給料は? 階級や人事は? 結婚や家庭生活は? 刑事になる条件は? 職務質問や逮捕の要件とは? 情報処理や書類仕事の方法とは? 人間関係を円滑にする秘策は? 彼らにとっての「正義」とは? 警察キャリア出身の作家が、交番、生安、刑事、交通、警備などを専門分野別に徹底プロファイル。全国26万警察官の生身の姿をリアルに描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
35
読み終わって、地元交番の警察のパトカーとすれ違い、「お、時間割的に今は、警ら活動中で、もしかするとはりきっているかな?」と思うようになる実際的な即座にためになる一冊。殉職の最多のケース例には、二次災害防止に本当に力を入れなくてはいけないんだなと認識を新たにした。2019/02/09
ごへいもち
35
知らない世界をユーモアたっぷりに紹介してもらった。続編を読みたい2018/10/07
信兵衛
31
こうして整理してもらえると、警察を舞台にしたミステリ、ハードボイルド作品を読むうえで今まで以上に楽しめる気がします。2018/07/09
hk
26
これはすこぶる面白い趣向が凝らされた一冊だ。交番勤務、生活安全部、刑事部、交通部、警備部と警察組織は大まかに5つのセクションに分かれている。本書はそれぞれの部署の文化や任務を元警察官僚の視点から解説していく。その際に「警備太郎」や「生安太郎」といった風情で平均的スタッフ像を擬態化しているのが最大の特徴だ。わけても生活安全部と警備部という門外漢には「ナゾ」の部署を丁寧に説明してくれているのは好感がもてる。…”警察は事件が起こらないと動いてくれない”という市民の不満に答える形で生安は発足した… 成程である。2018/08/29
シタン
17
『警察白書』ならぬ『警察官白書』。警察官の平均的な仮想人物を想定して、個別具体的に語ってゆくきわめてユニークかつ臨場感溢れる書物。著者が述べるように、このようないわゆる“ステレオタイプ”は実際の人物とずれが生じることは避けられず、必ず誤謬を生む(森を見て木を見ず)。しかし、それを著者は踏まえつつステレオタイプのある種の便利さを説いた上で慎重に人物造形をしているため、極めて説得力に富む。 特に面白いのは生安・刑事・交通・警備の専務別に述べた後半。自分ならどれが向いてるかな〜なんて思いながら読んだ。 2018/06/19
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