内容説明
教師として、心理臨床家として20年以上にわたって病弱教育の現場に立ち続けてきた著者が描き出す病気の子どもたちのイメージの世界。慢性疾患や精神疾患、発達障害で苦しむ子どもたちに特徴的な表現とはどのようなものか、そしてそれらは心理臨床的な関わりによってどのように変化していくのか。先の見えない暗闇の中で必死に格闘しながらも前に進んでいく子どもたちの魂の物語を41の事例、100点以上もの作品で紡ぎ出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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1
・俳句イメージ法という著者オリジナル技法の紹介が有難い。題句のwordingをレシピにイメージ世界の外縁を枠付けする手法は、風景構成法の変法という感。中二男子腎臓疾患児が「コスモスを離れし蝶に谷深し」(水原秋桜子)からイメージした情景を描いた画(PC作成)、全オブジェクトが直線的に荒漠した世界の閑寂が好。 ・ややニッチな障害者元型(A. Guggenbühl)に触れてるのも嬉。--障害者元型が肯定的に働くとき、その人は、慎み深さや内省の能力を持っていて、周囲の雰囲気を友好的で受容的なものにする。
megu
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病弱(とくに慢性疾患)の子どもたちの心の表出について事例が書かれていた本。 ユングの元型に基づいて書かれていたがよく分からなかった。 子どもたちの心理状態に関する記述が多く、病気の子どもたちはどのような感情を抱いているのか垣間見ることができた。2020/01/12




