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内容説明
「パソコンのバイセル取引」「原子力事業の減損問題」「企業結合の会計処理」「取得価格配分手続」・・・全てが明らかに。
東芝の不正会計が、日本のどの会社でも起きるようなものだとすると、この事件の本質――会計や監査上の問題点――を理解しなければ、他山の石になりません。ただ、会計や監査の知識が乏しいビジネスパーソンにとっては、この事件は理解は困難です。
東芝事件は会計や監査に関する様々な問題を提起しましたが、この事件の特徴は、東芝から発表された情報のほか、関係者による通報などで、ほぼリアルタイムで事件が進行した点にあります。しかし、専門家でない読者はもちろん、メディアの報道でも曖昧な(平易すぎる)記述になっていることが、この事件に対するさらなる誤解を招く要因でした。
本書は、会計士の著者が、事件の発端から現在までを分析、平易な言葉で事件の本質を解説するもの。そこから、会計や監査の諸問題を明らかにしていきます。過去の経緯を振り返り、会計・監査面から様々な決算・財務情報を正確に分析、東芝事件の総決算を行います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらたん
5
会計士が解説する東芝の不正会計のからくり
A.Sakurai
5
不正会計発覚から東芝メモリ売却までを会計,法制,監査の面から解説している.いわば大学の会計学の短期セミナーとして東芝ケースを使って企業会計実務を解説をしているようなものだ.ただし隙間を突いたりアクロバチックな技を使ったりで裏道に近い.それゆえに制度の詳細が分からないと理解できないので教科書的にはいいのかもしれない.解説の目玉は子会社S&Wで発覚した巨額損失を含んだ2017年3月期決算に対する監査法人の限定付き適正意見である.投資家保護が目的とはいえ金融庁が落とし所を示した微妙な運用だと著者は批判的である.2018/09/14
よしたけ
3
会計の視点から東芝の凋落を分析。できるだけ平易に解説すると謳っているが、金融事業に従事する小生が読んでも若干難解。致し方ないとは思うが。。。明らかなのは、東芝が粉飾とはいえないものの、極めて不誠実な会計計上を行っていたという事実。適時適切に、投資家の利益に鑑みて会計処理を行っていれば、ある日突然ウエスチングハウスの減損処理が表に出て多額の損失を投資家に与えることは無かっただろう。子会社とのBuy-Sell取引で極めて不適切に利益を嵩上げしていた事実等、凋落の顛末が良くわかる内容にまとまっている。2018/11/30
しろたん
3
東芝のWEC問題の会計処理を調べろと言う無茶振りの課題に取り組むにあたり、とても役に立ちました。東芝問題を語る本は他にもありますが、純粋に会計実務の面から切り込んでいるのは他にないと思うのでとても勉強になります。2018/10/28
すみ坊
3
公表資料のみ使い、会計監査の面から何が言えるか、を突き詰めた分析図書。全体の7割はウェスチングハウスを巡る攻防…今だからこそ言えるんだろうが、当時どれだけの人が分かっていたかなぁ、いや絶対に分からないだろうなぁ…2018/10/17
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