NHK出版新書<br> 虫を描く女(ひと) - 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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NHK出版新書
虫を描く女(ひと) - 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140887424
  • NDC分類 723.34
  • Cコード C0271

出版社内容情報

その画家はなぜ、強烈に「知」を求めたのか──?

近代の夜明け前、フンボルトやリンネ、ダーウィンよりはるか昔に、昆虫学という学問が存在しないなか独学で研究を行い、メタモルフォーゼ(変態)の概念を絵によって表現、さらに大西洋を渡って南米を調査旅行し、昆虫や植物の姿を生き生きと描写した破格の女性が17 世紀にいた。小さな虫の中に「神」を見たその女性、マリア・シビラ・メーリアンとは何者だったのか──。科学と芸術が混じり合った豊かな時代の輝かしい偉業を、中野京子が生き生きと蘇らせる。2002 年刊の幻の名著、『情熱の女流「昆虫画家」──メーリアン波乱万丈の生涯』が満を持して復刊!

第一章 フランクフルト時代(~18歳)──小さき虫に神が宿る
第二章 ニュルンベルク時代(~38歳)──科学と芸術の幸福な融合
第三章 オランダ時代(~51歳)──繭の中で変化は起こる
第四章 スリナム時代(~54歳)──悦びの出帆
第五章 アムステルダムでの晩年(~69歳)──不屈の魂は何度も蘇る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読特

36
葉を食べる芋虫が、蛹となり、蝶や蛾になり飛び立つ。メタモルフォーゼ。本能の赴くままに動いて、時が来て、変態する。偶然おかれた環境で、生き物がそれぞれ行動し、自然界を成り立たせている。…フランクフルトの版画工の後妻の子として生まれる。父の死後、実家を追い出され、母の再婚相手の元で暮らす。孤独な少女が出会ったミクロな世界。虫さえ追っていれば幸せだった。成長し結婚する。出産し離婚する。その後、スリナムを目指す。娘とのフィールドワーク。歴史に残る「虫の本」の出版。バロック期の女性。それぞれの中の1人として生きた。2025/05/07

星落秋風五丈原

26
 古くは『堤中納言物語』内の10話ある短編の一つとして、「虫めづる姫君」が紹介。化粧をすればそこそこなのに、、身なりに構わず昆虫に夢中である。ちょっかいをかけようとした若君は退散するが、西洋の虫めづる女性は結婚し、子供も産み、昆虫の絵を書くことを職業にさえした。しかしやはり、女性ならではの差別や理不尽とは無縁ではなかった。その女性とは、マリア・ジビーラ・メーリアン。メ―リアンは実家の姓だ。実家は銅版画で有名なメ―リアン一族で父は版画工であり「メーリアン出版社」の経営者スイス人マテウス・メーリアン。2025/04/29

流石全次郎

17
どちらかというと日本ではマイナーなマリア・シビラ・メーリアンという昆虫画を描き綴った人の生涯と作品の紹介。時代は魔女裁判がまだ行われ、分類学の父といわれるアリストテレスの虫は自然にわいてでてくるもの、芋虫は芋虫、蝶は蝶で次元の違う生き物。現代とは科学的常識の違う時代に、昆虫を観察し、絵画に描き、出版を重ねた。昆虫学という学問が起る以前の貢献者であることが記されている。自分が大冒険をしたかのような読後感。私自身中野京子さん初読みの一冊。余談ながら虫を描くおっさんは私ででタイトルにひかれて書店で注文した一冊。2025/06/08

ジュンジュン

15
さすが人気の中野女史。20数年前の単行本が新書でリニューアル刊行される。17世紀後半、ドイツ、オランダ、南米スリナム(ブラジルの北・当時は蘭の植民地)と大西洋を股に掛けて活躍した画家にして研究者、メーリアン(而も女性!)。著者は社会的ハンディキャップを克服していく姿を昆虫のメタモルフォーゼに例えていて、彼女への共感と愛が行間から滲み出ている。些末時ながら、文中で解説しながら図がないものがある。思うに新書へ圧縮する為、カットされたのかも。2025/05/08

播州(markⅡ)

10
17世紀の画家・昆虫学者のマリア・メーリアンの生涯を描いた本。ここまで緻密な絵!?しかも蝶とイモムシが別種と考えられていた時代に!?しかもしかも、女性!?などといった「17世紀のヨーロッパに!?」が溢れていた。メ―リアンに共感し、理解を示し、擁護し、人生を定義している著者。彼女の守護天使か何かかと思ったくらいの愛情あふれる文章にほっこりした。挿絵、というか彼女の作品は非常に緻密でリアリティあふれており、エネルギッシュですっかり虜に。作品展が日本に来てくれないかなぁ。2025/06/06

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