平凡社ライブラリー<br> イザベラ・バードのハワイ紀行

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平凡社ライブラリー
イザベラ・バードのハワイ紀行

  • 著者名:イザベラ・バード/近藤純夫
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 平凡社(2018/06発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582768688

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内容説明

『日本奥地紀行』で知られるバードの出世作。鬱蒼とした密林を進んで火山や渓谷を探検したり、人との出会いに心を和ませたり──150年前のハワイを生き生きと描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

41
1873年のハワイを伝える31の妹への手紙からなるこの書は、イギリス人女性旅行者イザベル・バードが世に出るきっかけとなった本でもある。41歳のとき転地療養のため7か月にわたり「地上の楽園」の各地を旅した。当時のハワイはアメリカに砂糖産業で支配されていた時代。彼女は馬でハワイ島からカウアイ島・マウイ島・最後にワイキキでハワイの生き生きとした女性たち、驚異的な大自然に触れ、その虜となる。馬でワイピオ渓谷の600mもの断崖を登り、キラウエア火山の噴火を目の前で見たり、その冒険譚には頁をめくる手が止まらない。2019/03/27

きいち

33
森に分け入り谷を渡り火山登りまくったハワイ滞在6カ月、なんだかバードは思い切り冒険家。来日7年前、まだ独立王国だったハワイ。著書があったとはいえ療養目的での旅行、それがハワイの自然を探索するうちに生まれ変わっていったのだろうか、描写はもはや紀行作家のものだ。◇「先住民」をちゃんと個人としてフラットに見る目線は来日時と共通ではあるものの、日本紀行と比べるとずっと人への興味は薄い。特にヘイアウはじめハワイの文化的伝統への冷淡な目線には驚かされる。◇激減する人口、短命の王家。ああ、併合に至るしかなかったのか…。2018/11/07

ぽてちゅう

18
バードさんらしからぬ都会的?な旅。医師の勧めで転地療養を始めたことを思い出すまでモヤモヤ読書だった。常夏の島ハワイ。カラフル。さすが彩度も明度も高い。青々とした森、銀色の海の煌めき、鮮血の色の花、絶壁が形づくる灰色の尾根、バナナの林を轟々と流れる渓流、昼の噴煙は夜に火焔の柱に。明るくおおらかな人々。アロハの精神とマイカイ、マイカイ(OK、OK)。この地は純粋に「療養旅行からの探検」であり、今まで読んだ日本と朝鮮は「探検からの冒険」だったと考えれば納得。恒例バードさんVS昆虫(ゴキブリ)の描写も見逃せない。2023/11/04

pitch

10
文庫なのに2000円近くするけど、これは面白かった!日本奥地紀行のイザベラバードによるハワイ旅行記。とは言っても、やってることは探険に近い。ハワイの島々を貪欲に隈なく回り、当時まだバンバン火を噴いてるハワイ島の三つの火山に次々登って行く。その行程もスリリングだけど、現地の人たちとのやりとりも面白かった。キラウエアとかワイピオとかは行ったことあるので、当時の様子など想像するのも楽しかった。2019/01/14

ひでお

2
バードの本作での旅行先はハワイ。日本人にもなじみのハワイがまだ独立国だった時代の旅行です。病気療養のはずなのに、冒険というか無謀というか、今では立ち入り禁止になりそうな噴火口のすぐ近くまで(馬で!)登山したり、大変な旅です。こういうスタイルは19世紀だからこそできたものなのかなと思います。またこの時代の価値観や原住民に対する意識も端々に出てきますが、そういう時代なので割り切って読むべきでしょうね。本書は訳も読みやすく、これからハワイに旅行したい人にもおすすめ。個人的にキラウエア火山に一度行ってみたいかな。2019/03/24

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