朝日新書<br> 平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか

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朝日新書
平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか

  • ISBN:9784022737700

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内容説明

たび重なる大震災、2度の政権交代で変わらなかった政治体質。少子化と反比例するように増え続けた国の借金──後退戦を続けた平成の30年間、いったいどこで間違えた? 政治を内外から見てきた最強の二人が読み解く、平成の転換点とその未来。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

458
著者の猪瀬直樹という人について何ひとつ知らずに読んだ。平成のほとんどを海外で過ごしたわたしには、バブル崩壊後の日本のたどった道を数時間でおさらいするのにはいい作品だった。計算してみたら平成12年ころだったか、日本からの客が「ミカママさん、日本は今デフレですのよ」と物価上昇を想定したわたしの話を冷笑されたことがあった。言った本人はとても嬉しそう(デフレの状態が)だったが、あの頃からすでに片鱗はあったのだなぁと。政治のお話中心だったが、経済問題についてもう少し掘り下げたことも聞きたかった。2022/04/28

k5

34
シリーズ平成。けっこう面白かったです。ここで言う「失敗」とはとどのつまり政治改革(小選挙区制)と、橋龍の行政改革と、小泉さんが安倍さんを後継者に選んだことでしょうか。この二人が若かったころのエピソードはとてもスリリングで刺激的なのですが、平成後半については一般論かなあ。とくにAIとか話題には出てきますが、もう自分には関係ないと思ってそう。でもまあ、いい本です。経済のところもう少し深掘りして欲しかったですが。2020/04/04

hk

19
平成は米ソ対立の終結をもって始まり、米中の貿易戦争開始と共に終わろうとしている。日本国内に目を向ければ、バブルが弾けて、俗にいう失われた30年と軌を一にしている。その間、二つの大きな震災とオウム真理教による地下鉄サリン事件という激震があった。総じて平成は波乱と閉塞の30年だったといえる。本書はそんな激動期を二人の論者が総括していく。…リクルート事件、湾岸戦争、社会党の迷走、小沢から小泉へ、郵政と日本道路公団民営化、自民党をぶっ潰すというメタファ… 駆け足だが当事者に近い2人ならではの情報が盛り沢山だ。2018/09/01

緋莢

17
図書館本。「日本はどこで失敗したか」というのが副題になってますが、それが分かれば苦労はしないわけで。政治で、小選挙区制にしたのが良くなかったという話が出てます。選挙制度改革実現に、田原総一朗が絡んでいて、「やるのかやらないのか」と迫ったものの、今となっては「正直よくなかったのではないかと思ってる」と言われても・・・色々話題は出てましたが、あまり印象に残るものはなかったです。2018/10/07

ちくわん

13
2018年6月の本。元東京都知事の猪瀬氏の印象が黒かった。どうかな、この二人、という感じで読み始め。結果、平成の「重大事件」ばかりを扱うのではなく、平成の間に「何が、なぜ、どう失敗(?)した」かの一端を実にストレートに指摘している。じっくり解析すべき好書!2019/05/10

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