新潮文庫<br> 成熟脳―脳の本番は56歳から始まる―(新潮文庫)

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新潮文庫
成熟脳―脳の本番は56歳から始まる―(新潮文庫)

  • 著者名:黒川伊保子【著】
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • 新潮社(2018/06発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101279558

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内容説明

ヒトの脳の一生は、面白いほど7年ごとに段階を経ていく。子ども脳から14歳までにおとな脳へと成長し、28年間であらゆる知識や感覚を得てピークを迎えるも、まだ試行錯誤を繰り返す。やがて更年期やもの忘れを経験し、心細くなるもの。だが、それは「老化」ではなく「進化」の証。物事の優先順位が見えてくる脳の最高潮期は、ようやく56歳で始まりを告げる! 脳と感性から紡ぐ「成熟」の極意。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

137
ここになる副題の「脳の本番は56歳から始まる」というのに目をつけて読んでみることにしました。私はあまり長生きをしたいとは思っていないのですが、寝たきりになるのといわるゆるぼけにはなりたくないので、このような本があると飛びついてしまいます。この著者はいわゆる脳科学のご専門ではないのでしょうが、経験などから脳の働きの7年周期という説を唱えられているようです。どちらかというとエッセイのような感じですが、ここに書かれているような考え方で過ごしていけばいいということなのでしょう。2018/07/07

美登利

95
黒川さんの本は2冊めでした。以前読んだ夫婦の性別の脳の違いと被る部分はありましたが、これは産まれた時から死ぬまで一生のうちの脳の働き方がわかるのでこの年代になる前に読むのが一番良いのだろうと思います。人工知能の研究者である黒川さんがロボットを人間とそっくりに作ってはならないと言う根拠に驚きつつ、なるほどなと腑に落ちました。日本語の持つ二重性も心に響きました。難しい脳科学の本では無いのでするすると読めます。そしてとても勉強になるので多くの人に読んで欲しいと思います。今から実践できる事があるのです。2018/10/28

つねじろう

80
AZさんが早く読みなさいって言ってたから。そうこれは早く読まないとダメだねと言うか早く読んどけば悩まなくて済んだ。若しくはもっと気の利いた言い訳が出来たのにと大いに頷く本でした。脳科学者でありかつ今はコンサルタントの彼女の語る内容は流石プロの切れ味。大変分かりやすく納得感満載。理系女のハシリ?その断定する論旨はシャープで小気味良い。物忘れは老化ではなく進化であるとか金魚の愛とかフランス大統領の話しとかがお気に入り。そうもっと早く読んでたらもっとモテた事は間違いない。今からでも頑張って見ようかなぁって。2018/07/16

ホークス

62
システムとしての脳は56歳で成熟する。ならば57歳の私は悟りの境地の筈だが、元がお粗末過ぎた様だ。本書は人工知能研究者による脳のお話。お得意の男女脳の違いは当たってるなと思う。「女性は共感するために会話する」と知って、事態収拾しやすくなった。言葉と五感との関係も面白い。猫のごろごろが人の免疫を高めるのもこの影響。「人工知能に愛しいもののふりをさせると、人の心を蝕む」「人工知能の分析力に依存すると、若者の学習機会を奪う」などの指摘は鋭い。やや散漫だけど艶っぽい話などもあり、成熟とは自由でもあると感じた。2019/02/05

HMax

53
恋愛脳から始まって、とうとう成熟脳までやってきました。基本は「共感すること」が大事。今回、面白かったのが上から目線になろうという話し。世の中の人が自分よりも高潔でデキる人だと思ってしまう、だから周囲に期待し、「どうしてやらないのか、できるよね」と確認してしまう。上から目線になって心配してあげれば問題は解決する。「おしゃべりに夢中でバスの時間に遅れるおばあさん」に腹をたてるのではなく、バスの乗客は愚かで守ってあげなくてはならないと思えば「みんな大丈夫、良かった良く帰ってきてくれた」と優しい言葉をかけれる。2019/03/09

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