内容説明
「プレイバックPart2」、「木綿のハンカチーフ」、「少女A」……
名編曲家・萩田光雄がつづるヒットの秘密。
編曲家、それは楽曲の伴奏を作る人のことである。インパクトのあるイントロをひねりだし、曲に合った伴奏をつける。ヒットするかどうかはその出来にかかっていると言っても過言ではない。時は70~80年代の歌謡曲黄金時代、何人もの編曲家がしのぎを削った。その中でも、ひときわ抜きん出た存在が萩田光雄である。総編曲数4,000以上。「プレイバックPart2」「ロックンロール・ウィドウ」(山口百恵)、「木綿のハンカチーフ」「赤いハイヒール」(太田裕美)、「少女A」(中森明菜)、「異邦人」(久保田早紀)、「待つわ」(あみん)、「シクラメンのかほり」(布施明)などの大ヒット曲のアレンジはどのようにして生まれ、時代にどのような影響を与えたか。本人の証言、関係者のインタビューなどで、そのアレンジの手法と魅力を明らかにしていく。昭和~平成の歌謡曲の現場のうねりが体感できるエキサイティングな書。
【目次】
◎萩田光雄半生記
◎アレンジャー鼎談
萩田光雄×川口真×船山基紀
◎インタビュー
太田裕美
川瀬泰雄
クリス松村
小池秀彦
佐藤剛
◎論考
萩田アレンジの音楽的特徴と歌謡界への貢献
◎萩田光雄編曲作品リスト
目次
◎萩田光雄半生記
◎アレンジャー鼎談
萩田光雄×川口真×船山基紀
◎インタビュー
太田裕美
川瀬泰雄
クリス松村
小池秀彦
佐藤剛
◎論考
萩田アレンジの音楽的特徴と歌謡界への貢献
◎萩田光雄編曲作品リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
30
大村雅朗の本読んでから編曲家の見る目変わったというか作曲家が全部作っていたかといえばそうではないようで、編曲家すごいなと認識する。えらく女性寄りの気がするけど。熱く語ってるのは女性のやつばかりな気がするけど。専門用語出てきたりするので、リットーですが、あれやこれや人のつながりがわかって面白い。これは大村雅朗向けだと冗談言ったらスタジオの空気固まったのが愉快というか。2020/05/16
山田太郎
17
今編曲家って有名どころいるのかなと思った。後藤次利とかまだやってるのかな、AKBとかで。割と何回読んでも楽しい本でアマゾン読み放題なんでうれしいなと思った。年末ですが、なんだかどうもイベント感に欠けるというか、盛り上がらんな。正月はニューイヤー駅伝見てその後箱根駅伝だなと、駅伝ばっかりだな。2022/12/30
はあびい
2
子供の頃からプロの作った本物の音楽を聴くことができたことを今更ながらラッキーだと思います。2018/07/18
sakwai
2
こんな本が読みたかったのよ。個人的に鷲尾いさ子や南野ちゃんのクールなアレンジが好きだったのだが、御本人も特に思い入れがあるようで嬉しい。そして「異邦人」以外の久保田早紀作品にもちゃんと言及されてる!川口真・船山基紀との鼎談まである!口調は終始やわらかいが昨今のJ-POPを苦々しく思っているらしいのが言葉の端々に感じられて微笑ましい。萩田光雄の仕事にいささかでも関心あればとにかく興味深く面白い。巻末の仕事リストを眺めるだけで至福。クリス松村が岡田有希子「恋のダブルス」ホメてて好印象。2千円は安い。安いぞ。2018/06/14
antonio
1
作曲家や作詞家に比べてまるで日の当たらないのが編曲家だと思っているのでこういう本が出るのも嬉しいし、内容も良かったです。ただ、巻末の作品一覧のページ数は多すぎのように思います。もう少しまとめられなかったのかと。。