山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 紀州犬 熊五郎物語

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 紀州犬 熊五郎物語

  • 著者名:甲斐崎圭
  • 価格 ¥774(本体¥704)
  • 山と溪谷社(2018/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635048477

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内容説明

狼の血を引き、本来はイノシシを獲る猟犬として活躍する紀州犬。紀州犬・熊五郎は、北海道の羅臼の地で果敢にエゾジカやヒグマにまでも立ち向かった伝説の名犬。名猟犬の血を正統に受け継ぐ熊五郎と犬を取り巻く人々との共生の姿を描く。奇跡的に紡がれた純血と、人と犬の信頼関係が、一頭の紀州犬を通じて語られる。

【目次】
第一章 紀州犬伝説
狼の血、天然記念物指定と呼称統一、猪と闘う犬伝説の紀州三名犬、ほか

第二章 「熊五郎」誕生
名犬の血、最果ての地へ、ほか

第三章 エゾシカとの闘い
宿命の糸、エゾシカを単独猟、牛を追う熊五郎、ほか

第四章 ヒグマを斃す
最果てのカムイ、追跡能力、魚獲り、「迎え芸」、ほか

第五章 
危機一髪
魔の大角、悪夢のような一瞬、ほか

第六章 
あくなき闘志
欺きの果て、親子羆との闘い、凄まじき魂、ほか

補筆 熊五郎、イチ、その後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satoshi

10
紀州犬が羅臼に渡り、ヒグマをも駆除する名犬になった。猟というより、害獣駆除が主な役割たのだろうが、ペットショップで愛玩犬を飼うこととは異なる人と犬の絆があるのだろう。2023/10/07

yamakujira

5
九州に生まれ、北海道で猟犬として育った一匹の紀州犬の物語。受け継いだ名猟犬の血が最果ての地で開花したなんて、できすぎた話のような気がするけれど、エゾシカやヒグマと対峙する姿には確かに血統を感じてしまう。羅臼の飼い主は本業の猟師じゃないから有害駆除での活躍が多く、猟犬と呼ぶには物足りないかもしれない。でも、無理に猟を強いられずに、ソファーで寝転んだり、サケ漁で遊んだりする微笑ましい熊五郎の姿は、幸せな犬だったと思わせてくれる。熊五郎が逝って十年、本書の再刊は熊五郎を顕彰する記念碑のようだ。 (★★★★☆)2018/07/01

みのにゃー

3
これぞ名犬。ドッグショーのような見た目重視ではなく、猟犬として猟欲を持ち、動きは俊敏、飼い主に従順でありながら自分でも考え飼い主を誘導、羆と対峙しても一歩も引かない。それでいてオフの時はソファーの上でくつろぎ人懐っこい。これぞギャップ萌え♡。息子や孫もいい猟犬のようだ。この血が続きますように。2018/08/01

ななこ

0
面白かったなー。犬好き2019/04/02

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