内容説明
結婚式目前に婚約者から振られ、放心状態の雛子(ひなこ)のもとに届いた手紙──それは「失恋学校」の入学案内だった。全寮制で学費も安い……訝(いぶか)しく思いながらも入学を決意した雛子は、入学式前に泣きじゃくっていたエミリと美人の貴和子と同室になる。「今日の授業は、“思い出の品を捨てる”です」個性豊かな先生たちの奇想天外な授業やテスト。みんな無事「失恋」できるのか。(解説:藤田香織)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅら
253
今の私には響かず。主人公雛子が今ひとつ優柔不断でウジウジ。後半ハッキリ言ったのは良かったが。「失恋学校」で教えられる、異性全般・特定の相手・その家族とかに対する計算した行動が嫌。恋したら自制がきかなくて計算通りできないもので、それで失敗するならその人とは合わないかなと思っちゃう。でもそれはダメって。「「感情豊かであることは、恋をはじまりやすくします。でも同時に、いっときの感情にひきずられるべきではありません。皆さんには、一過性のものではなくて、長く続く恋をしていただきたい。なるべく長く、できれば一生」」2020/09/29
yanae
89
やっぱり瀧羽さんが好きだー♡この話もすごくよかったです。失恋した人のためにえる全寮制の「失恋学校」。婚約者に婚約破棄され、仕事も住むところもなくなった雛子が一年間の学校生活で傷を癒し前を向いていく姿を描く。失恋学校は国の政策で作られたとの。あり得ない設定なのに、何でかすごくリアルでひきこまれました。全寮制で同室の19歳エミリとアラフォーの貴和子。そして28の雛子。いろんな年代の失恋からの人生を見られるのは贅沢。さらに年上の女性たちもいます。学校の授業内容も面白い。瀧羽さんのうまさを感じました♡2018/09/20
ピロ麻呂
52
失恋から立ち直るために入学する「失恋学校」。1年間の全寮制で国から補助金も出る…あり得ない設定だけど、この学校を過疎化の地方都市で運営すればいいやんね!ナイナイのお見合い大作戦みたいに(^^)2018/07/04
ネコタ
49
結婚式目前に婚約破棄された主人公の雛子のもとにとどいたのは「失恋学校」からの入学案内。不思議に思いながらも全寮制のその学校に入学。同じ部屋の友達や先生たちと過去の失恋を乗り越える授業を受ける。不思議な設定ながらもいろいろなキャラがいたり、女子高っぽい生活がなんだか楽しそう。最後は瀧羽さんらしくあたたかいラストへ。学校の学園祭やオープンキャンパスもあるみたいなので行ってみたい!!2020/05/05
mincharos
48
予約受取本が一週間分に不足していたので、図書館で選んだ一冊。私最近なんだか「恋する気持ち」を思い出していて、恋愛小説を読みたい気分になってる!招待状も発送済みの状態で婚約破棄された雛子。仕事も辞めて住んでるマンションも退去の手続きが完了していて。その心情を思うと想像を絶する辛さ・・・!そこへ失恋学校の案内が届く。設定も面白かったし、スラスラと読みやすく、雛子やエミリ、貴和子の成長っぷりを応援しながら読んだ。雛子が田口さんをお断りした理由がすごく共感。「会いたい」と「会いたくないわけではない」は雲泥の差。2019/08/30
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