生理人類学―人の理解と日常の課題発見のために―

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生理人類学―人の理解と日常の課題発見のために―

  • ISBN:9784844609025

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内容説明

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【内容紹介】
 生理人類学とは、ヒトの進化・適応史に照らして、生活環境において発生する問題や潜在的な課題も含めて多くの領域から考察し解決しようとする学問である。
 本書は、物理的環境(重力、温熱、光、音など)への適応からヒトの特徴を描き出し、日常生活における行動(睡眠、労働、運動など)とその問題点を解説している。また情動・感情のもつ本来の生物学的意義を踏まえ快適性の考え方に言及している。そして最後に未来への課題やその対応について考察を試みている。

【著者略歴】
編著:

安河内 朗(やすこうち あきら)
放送大学 福岡学習センター 所長

岩永 光一(いわなが こういち)
千葉大学大学院 工学研究院 教授

【目次】
まえがき

第1章 生理人類学を学ぶにあたって
1.0 生理人類学を学ぶにあたって
1.1 生理人類学とは
1.2 遺伝と進化
1.3 環境適応とその多様性

第2章 ヒトの物理的環境への適応の特徴と課題
2.0 ヒトの物理的環境への適応の特徴と課題
2.1 重力への適応
2.2 温熱への適応
2.3 光への適応
2.4 音への適応
2.5 酸素への適応
2.6 生活環境への適応と課題

第3章 人の日常行動と課題
3.0 人の日常行動と課題
3.1 生活時間(リズム)
3.2 衣服
3.3 食と栄養
3.4 睡眠
3.5 労働
3.6 運動
3.7 介護

第4章 人の快適性と課題
4.0 人の快適性と課題
4.1 人の情動と感情
4.2 人のストレスと快適性
4.3 生活デザインと快適性
4.4. 人とテクノロジーの関係

第5章 人の未来と課題
5.0 はじめに
5.1 人の本性と行動
5.2 個人への注意喚起
5.3 社会への注意喚起
5.4 おわりに

索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Haruki

1
生理学を下敷きに、ヒトとして生き方を軸に、進化的な観点と現代社会への負担を把握する。温熱、光、音、酸素などへの適用について生理学的観点で概観する。概日リズムにかかわる時計遺伝子や情動の生起メカニズムの諸説などを通して、未だ謎は多いものの解明が進んでいく状況は、生物としてのヒトの巧緻を垣間見ることができ、興味深い。この仕組みを現代社会の多くはうまく使いこなせていないがために、様々な歪みとしての不健康が見えている。SNSなどは自らの利益のためにこの仕組みで消費者を駆り立てるが、消費者も自らを制御できるとよい。2021/04/05

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