スターツ出版文庫 下町甘味処 極楽堂へいらっしゃい

著者名：涙鳴

スターツ出版（2018/06発売）

• ISBN：9784813704652

内容説明

浅草の高校に通う雪菜は、霊感体質のせいで学校で孤立ぎみ。ある日の下校途中、仲見世通りで倒れている着物姿の美青年・円真を助けると、御礼に「極楽へ案内するよ」と言われる。連れていかれたのは、雷門を抜けた先にある甘味処・極楽堂。なんと彼はその店の二代目だった。そこの甘味はまさに極楽気分に浸れる幸せの味。しかし、雪菜を連れてきた本当の目的は、雪菜に憑いている“あやかしを成仏させる”ことだった！やがて雪菜は霊感体質を見込まれ店で働くことになり…。ほろりと泣けて、最後は心軽くなる、全５編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[hirune]

【Kindle】霊やあやかしなど 人には見えないものが視える雪菜、霊を憑依させ成仏に導ける円真。どちらの役割が良いか？というとどちらも嫌だなぁ😅特に雪菜の視ているのってグロくてホラーなものも多いみたいだし💦会うべくして会った二人、自分たちの蟠りは解消したみたいだけど、この後も霊を助けるのは続けるのかしら？素人がするのは危ない気がするけどね。。

2020/01/07

[ぱんだ]

面白くて一気読み。 可愛い表紙とは裏腹に、なかなかにシリアスなストーリー。最後の短編は個人的には後味がつらかったかも。 イケメンという素敵オプションをこれでもかと潰しにかかった男子大学生(腹ペコ、鈍感、汚部屋の住人)と、常識的な女子高生(時々塩対応)のコンビが可愛かったです。

2019/09/02

[あずとも]

一気に読了。霊を憑依させて成仏させるという設定も面白かった。出てくる甘味がどれも美味しそうで食べたくなる。続編出たら読みたい。

2018/06/05

[紅羽]

ある事故のトラウマから霊感体質になった雪菜。ある日、道に倒れていた円真を助け、その礼にと案内されたのが、彼の店「極楽堂」。そこで働く事になった雪菜はやがて、そのトラウマと向き合う事になるほっこり系の作品。ほっこりはしますが、その根底にあるものは結構重く、また事故の真相も解決とはいかないまま終わっている為、少し引っ掛かりは覚えますが、美味しそうなお菓子の描写が素敵で和風の甘味が食べたくなりました。

2023/11/03

[ひまわり]

面白かった。憑依と言えば，『妻，小学生になる』を思い出す。

2022/03/23